メニュー (18) ページ24
仙蔵「食べてしまうのは惜しいな。このまま見詰めていたい位だ。美しい」
潮江「飴細工や寒天も、これに比べたら、かすんじまうよな」
七松「長次。食わないのか?確かに綺麗な菓子だが、食わないと意味ないだろ?」
長次「分かった。どれ」
匙でまず苺を掬い、口に入れた。そして「っ?!」長次は、匙を口に入れ、苺を咀嚼した途端、いきなり目を見開いて固まった。
七松「っ!おいっ!どうした長次!」
小平太は、弾かれるように店主を睨む。
七松「貴様!長次に何をしたんだっ!」
懐の苦無を握ろうとする。
仙蔵「店主!この菓子に何を入れた!答えろっ!」
潮江「おい!質問に答えろ!」
文次郎も、詰め寄らんばかりの勢いで聞く。
留三郎「返答次第では許さねえ!答えろっ!まさか…!」
しんべえ「食満先輩!落ち着いて下さい!」
留三郎「お前は口を出すなっ!今邪魔したら、幾らお前でも許さねえ!」
しんべえを横目で睨み、懐に手を入れる。武器を取り出す気だ。
伊作「ちょっと待って皆!失礼じゃないかっ!長次の顔をよく見てよ!」
他の四人が長次を見ると、顔を綻ばせて、うっとりしながら、味わっているのが解る。
七松「…?おい、長次.大丈夫…なのか?」
長次「ん?何がだ?…?どうした皆?怖い顔をして。もそ」
潮江「お、おい」
仙蔵「あ…。申し訳ない!店主!とんでもない勘違いをしてしまったようだ!」
七松「私からも詫びる!済まなかった!」
留三郎「俺もだ!第一、これ程俺達を感心させられる料理を作れるあんたが、自分の誇りとも言える料理に、一服盛るなんて、そんな馬鹿な真似するわけ無い!悪かった!」
潮江「謝って済む事じゃ無いのは百も承知だ!でも、言わせてくれ。済まん」
伊作「皆…。店主さん…。お気を悪くされたかも知れませんが、皆を責めないで下さい。どうか」
アレッタ「皆さん…、マスター」
店主「良いんですよ。お仲間の心配をされるのは当たり前ですしね。お気になさらないで下さい」
店主は、笑顔で言ってくれた。
長次「小平太。一口食べてみるか?驚くぞ。珍しい具材も入っている」
七松「お…おう!じゃあ、苺をくれ。パクリ。んっ!?なんだこれはっ!苺の周りが、飴で固めてあるぞ!噛むと飴が砕ける……!苺の果汁と合わさって、爽やかな味になっている」
仙蔵「何だと!苺を飴で固めてあるだと?長次。まさかさっきの反応は…?」
長次「そうだ。噛んだ瞬間、驚いたんだ。余りにも旨くてな。もそ。」
6人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みこち(プロフ) - 愛さん» コメント拝見致しました。異世界食堂のファンでして、忍たま達を是非とも行かせて見たくて書きました。楽しんでいただけて嬉しいです! (2019年8月14日 7時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - 面白いです!(o^−^o)一度料理食べてみたいなぁ〜笑( ゜ρ゜ ) (2019年8月13日 23時) (レス) id: a634d5c031 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みこち x他1人 | 作成日時:2019年7月10日 16時