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仙蔵「食べてしまうのは惜しいな。このまま見詰めていたい位だ。美しい」

潮江「飴細工や寒天も、これに比べたら、かすんじまうよな」

七松「長次。食わないのか?確かに綺麗な菓子だが、食わないと意味ないだろ?」

長次「分かった。どれ」

匙でまず苺を掬い、口に入れた。そして「っ?!」長次は、匙を口に入れ、苺を咀嚼した途端、いきなり目を見開いて固まった。

七松「っ!おいっ!どうした長次!」

小平太は、弾かれるように店主を睨む。

七松「貴様!長次に何をしたんだっ!」

懐の苦無を握ろうとする。

仙蔵「店主!この菓子に何を入れた!答えろっ!」

潮江「おい!質問に答えろ!」

文次郎も、詰め寄らんばかりの勢いで聞く。

留三郎「返答次第では許さねえ!答えろっ!まさか…!」

しんべえ「食満先輩!落ち着いて下さい!」

留三郎「お前は口を出すなっ!今邪魔したら、幾らお前でも許さねえ!」

しんべえを横目で睨み、懐に手を入れる。武器を取り出す気だ。

伊作「ちょっと待って皆!失礼じゃないかっ!長次の顔をよく見てよ!」

他の四人が長次を見ると、顔を綻ばせて、うっとりしながら、味わっているのが解る。

七松「…?おい、長次.大丈夫…なのか?」

長次「ん?何がだ?…?どうした皆?怖い顔をして。もそ」

潮江「お、おい」

仙蔵「あ…。申し訳ない!店主!とんでもない勘違いをしてしまったようだ!」

七松「私からも詫びる!済まなかった!」

留三郎「俺もだ!第一、これ程俺達を感心させられる料理を作れるあんたが、自分の誇りとも言える料理に、一服盛るなんて、そんな馬鹿な真似するわけ無い!悪かった!」

潮江「謝って済む事じゃ無いのは百も承知だ!でも、言わせてくれ。済まん」

伊作「皆…。店主さん…。お気を悪くされたかも知れませんが、皆を責めないで下さい。どうか」

アレッタ「皆さん…、マスター」

店主「良いんですよ。お仲間の心配をされるのは当たり前ですしね。お気になさらないで下さい」

店主は、笑顔で言ってくれた。

長次「小平太。一口食べてみるか?驚くぞ。珍しい具材も入っている」

七松「お…おう!じゃあ、苺をくれ。パクリ。んっ!?なんだこれはっ!苺の周りが、飴で固めてあるぞ!噛むと飴が砕ける……!苺の果汁と合わさって、爽やかな味になっている」

仙蔵「何だと!苺を飴で固めてあるだと?長次。まさかさっきの反応は…?」

長次「そうだ。噛んだ瞬間、驚いたんだ。余りにも旨くてな。もそ。」

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みこち(プロフ) - 愛さん» コメント拝見致しました。異世界食堂のファンでして、忍たま達を是非とも行かせて見たくて書きました。楽しんでいただけて嬉しいです! (2019年8月14日 7時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 面白いです!(o^−^o)一度料理食べてみたいなぁ〜笑( ゜ρ゜ ) (2019年8月13日 23時) (レス) id: a634d5c031 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みこち x他1人 | 作成日時:2019年7月10日 16時

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