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開店準備 番外編 ページ3

タカ丸「あれ?この綺麗な箱は何かな〜?わ〜、かわいい〜。羽根の生えた子犬の絵が書いてある〜。あれ?なんだこれ、金物で出来てる!こんな物何処に売ってるのかな?」

作法委員会に、仙蔵に伝言を伝えに来たタカ丸は、机の上に置かれていたフライングパピーのクッキー缶を見つけた。しばらく手に取って眺めていたが、中から甘い良い匂いがしたので、思わず、蓋を開けてみた。中に並んでいたのは、綺麗な小麦色の焼き色がついた様々な種類のクッキー。(因みに、この缶は、大きい方の缶。種類が小さい方より多い。)

タカ丸「わ〜。なにこれ〜。見たことないけど、甘い匂いがする〜。立花君、ご免ね。一枚だけ貰うよ。」

タカ丸は、アイスボックスクッキーを一枚取り、口へ運ぶと、噛み割った。

タカ丸「うわ〜!なんだこれ!凄く美味しい〜!サクサクしてて、厚みがあって食べ応えがある!」

タカ丸は、少し迷ったが、もう一枚(ミルフィーユパイ)に手を伸ばした。サクッ!木の葉の形をしたリーフパイにグラニュー糖をまぶしたミルフィーユパイを食べる。軽い歯触りと共に、パラパラと口の中に崩れていく香ばしい香りを持つパイ生地。

タカ丸「わ〜!この木の葉みたいな奴も美味しい〜!さっきの奴とはまるで歯触りが違う〜!もう我慢しないぞ!もっと食べてやる!」

次々にクッキーを口に運ぶタカ丸。ロシアクッキー、フロランタン、紅茶サブレ、チーズクッキー、レモンクッキー、レーズンクッキー、チョコクッキー、ラングドシャ、バニラクッキー……。一度食べ出すと、もう止まらなかった。其処に、

仙蔵「おい、斎藤タカ丸!何をしているんだ!」

委員会を終えて戻って来た仙蔵は、部屋を見て驚いた。タカ丸が、机の前で、夢中でクッキーを頬張っていたのだから。

タカ丸「もぐもぐ……、はっ!立花君!ご免ね!その、あんまり良い匂いだから、一枚だけと思ったんだけど、あんまり美味しくて、つい、ご免ね〜。」

タカ丸は、うさぎのようにもぐもぐ可愛らしく口を動かしながら、仙蔵に謝った。

仙蔵「仕方ないな。まあ、見える所に出していた私も悪い。それに、この焼き菓子の味なら、そうなるのは当たり前だからな。」

そう言って、仙蔵は苦笑いをした。

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みこち(プロフ) - 愛さん» コメント拝見致しました。異世界食堂のファンでして、忍たま達を是非とも行かせて見たくて書きました。楽しんでいただけて嬉しいです! (2019年8月14日 7時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 面白いです!(o^−^o)一度料理食べてみたいなぁ〜笑( ゜ρ゜ ) (2019年8月13日 23時) (レス) id: a634d5c031 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みこち x他1人 | 作成日時:2019年7月10日 16時

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