魂を封じられし剣闘士 ページ10
ザガート「此奴…ラファーガは、私が貴方を幽閉する際に、愚かにも先陣を切って、貴方を背に庇い、私に刃を向けた。本来であれば滅するべき事。が、私は責務や忠義に厚き者は悪戯に消すには忍びない。特に、ラファーガにはその純真さに一目置く処も在った…よって、彼の忠義と並外れた剣技を生かすべく、心と意思を封じる魔法を施した。今回は、彼に…魔法騎士討伐に動いて貰うつもりですよ」
エメロード姫「ザガートやめて!ラファーガ、貴方は…そんな非道を認めるような人では無い筈です!目を覚まして!」
だが、ラファーガは無言の儘立ち尽くすのみだ。
ザガート「無駄ですよ。今の此奴は私の声にしか従わぬ。セフィーロで最強の剣闘士としての力を誇る戦士。その彼に、あの異世界の若者共風情が…勝てるとお思いですか?」
だが、エメロード姫は、何とかラファーガに心を取り戻して貰おうと必死に呼び掛ける。
しかし、やはりラファーガは無反応の儘なのだ。
ザガート「ゆけ!ラファーガよ。今度こそ、魔法騎士共3人の屍を、エメロード城に持ち帰るのだ!」
ラファーガは、ザガートに右腕を胸に添えながら平服する仕草をした後、
身を翻して、外へと向かい、歩き出した。
後ろから、やめてくれと叫ぶ…エメロード姫に背を向けた儘…
そして、ザガートはラファーガを見送ると…水牢から姿を消してしまった。
ー煉獄達ー
タタタタタ…
3人は、高い岩山の道を駆けている。
が、炭治郎が止まる。
煉獄「ん?竈門少年如何した!」
炭治郎「いえ、此所ら辺りは、空気が薄いでしょう。何か狭霧山を思い出したんです。鱗滝さん元気にしてるかな…」
不死川「ああ、確かお前の育手の。富岡の野郎も確か…あの人の弟子だったよな?」
炭治郎「はい、鱗滝さんからそう聞かされました。あの人って…不死川さん、鱗滝さんにお逢いした事がおありなんですか?」
不死川「まあな。水の呼吸は覚える気自体無かったから弟子にゃならなかったが、柱に為る少しだけ前に、御館様の言い付けであの人の家迄使いに行って、話したことがあるんだ。確かに現役は辞したとは言え…腐っても鯛だよな。凄い覇気を放ってんだよ。俺の視線で勘付いたのかは知らねぇが、
鱗滝「儂の力に興味があると言う顔だな。お前はじきに柱に就くのだろう。どうだ、一つ儂と手合わせ為てみないか?」
って誘われたよ」
炭治郎「えっ?!其れで?」
不死川「受けたのかって?当たり前だろ!」
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みこち(プロフ) - 光柱の沙さん» 有難う御座います。本編間もなく再開します! (2022年11月4日 5時) (レス) @page4 id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
光柱の沙(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2022年11月3日 22時) (レス) id: 35c79308e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち | 作成日時:2022年10月31日 4時