鬼滅の魔法騎士第禄章

魔法騎士の真の覚醒 ページ49

カアアア…

レイアースの力が入った胸元から、魔力が広がりだし、

ブゥン…！

装備の防具の胸当てが…

カア…！

魔法石の手甲が…

カッ！

脚を覆うブーツが、見る間に、

湧き上がるように現れる。

しかも…更なる機動性と強度を兼ね備えた、

美しいデザインに変化した物だ。

最後に…

フワッ…

煉獄の纏う羽織が、深紅のマントに変わり、

カッ！！

その頭には、炎の姿を模した、紅く輝きを放つサークレットが現れたのだ。

(サークレットとは、額に着ける、細長い鎖か組紐、金属の輪っかで作られた飾りだ。魔法騎士レイアースのアニメで、主人公の少女達が着けていた物は…何方かと言えば、シンデレラが着けるカチューシャ状のティアラだった、煉獄達の頭の装備も同じ仕様だが、ティアラでは冠のようなイメージに為ってしまう為に、この作品ではサークレットと書く)

閉じていた眼を見開き、煉獄は着地した。

スッ、

左腕を眼前に翳し、

右手を左腕の宝玉に当てると、中から湧き出した紅い光を掴み、

スラッ…

文字通り、鞘から剣を抜き放つように、紅い光を引き抜く。

其れは、見る間に形を成し、炎のエスクードの姿に換わる。

炭治郎「あれは…新しい防具…エスクードも！」

煉獄はザガートを見据え、エスクードを切っ先を上に立てて翳す。

その意志に応えるように、

ゴゥッ…！カシャッ。

柄の炎を模した飾りが、炎に包まれ…

炎が燃え盛るように、雄々しく広がる。

レイアースは此を見届けると、

ブゥン！！

力を放ち、炎の神殿の上部分と、外壁を掻き消した。

その直後、煉獄の立つ岩棚の背後から、

オ”オォォォ…！！！

セレスとウィンダムと同じ背丈の…

燃え盛る豪炎の翼を生やした…

深紅の躰を持つ…巨大なロボットが、その姿を現したのだ。

ザガート「第3の…魔神！？おのれ…遂に蘇らせたと言うのか！」

スッ、

煉獄は、ザガートに向けてエスクードを振りかぶり、勢いをつけて斬り下ろす。

煉獄「ハアッ！」

ギュアッ！」

振り下ろした切っ先から、炎の塊が撃ち出され、

そのままザガートの真横を撃ち抜いた。

ザガート「くっ！」

分が悪いと見たらしく、ザガートは姿を消した。

煉獄「この局面で逃げるとは思えんが…安心するには早い。っ！そうだ。レイアース！」

見上げれば、直ぐ後ろに、煉獄を見下ろすように、雄々しく立つレイアースの姿が在る。

煉獄「レイアース…俺の魔神。遂に、最後の魔神を…蘇らせる事が出来たのだな！」

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