検索窓
今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:3,277 hit

イノーバの決断 ページ27

クレフ「急げ!このままではお前達は、エメロード姫の願いを叶えられないまま…二度と元の世界には帰れなくなり、セフィーロの崩壊と同時に、セフィーロと共に消滅する事になるぞ」

不死川「は?!あんた、確か前に、エメロード姫を助け出せなかったら

(クレフ「二度と元の世界には帰れなくなる」)

って言っていたな?

まさか其れは…帰る道が閉ざされるって言うより、俺達自体が

(セフィーロごと消えて無くなる)

って事か?!」

クレフ「そうだ、最悪そうなってしまった場合は…お前達は、元の世界には永遠に戻れなくなるのだ。だから急げと言っている」

3人は息を呑む。

クレフ「急げ!異世界の剣士達よ。モコナの導くままに進み、必ずや最後の魔神を蘇らせるのだ。そして魔法騎士と為って、3躰の魔神を…そして、異世界の剣士達よ、お前達の真の敵は…」

不死川「真の敵?何の事だよクレフ!ザガートの事じゃ無いのか!?」

だが…此処で遂に、通信の限界が来てしまった。

画像が徐々にぶれ、ぼやけ始める。

炭治郎「クレフさん!しっかり…!」

不死川「糞っ!消えちまう!」

煉獄「クレフ…!」

映像は消えた。

モコナは済まなそうに…キュウと鳴いた。

不死川「俺達の頑張りで、救えるか如何かが判る世界…か」

炭治郎「ですが、真の敵って、何の事でしょうね?俺達が知る必要がある相手…でしょうか」

煉獄「判らん。だが、今為べきなのは、最後の魔神の封印を解く事。竈門少年、不死川、行こう!時間が無い!」

ーエメロード城地下・水牢ー

光り輝く白薔薇の台座に座り、

哀しみの涙に暮れながら、祈りを捧げるエメロード姫。

エメロード姫(ザガート…お願い、もう止めて。このままでは、取り返しのつかない事に為ってしまう…!)

大広間の床に開く水鏡の上に照らされる姫の姿…

其れを哀しげに一瞥し、ザガートは自室へと身を翻した。

玉座の如き席に坐すザガートに、

イノーバが歩んで来る。

ザガートの前に片膝を着く

イノーバ「ザガート猊下、エメロード姫の御様子は?」

ザガート「同じだ。私が反乱を起こしてから、ずっと姫の涙は、枯れる事は無い」

アルシオーネ、アスコット、カルディナ、ラファーガ…そして、自分さえも空の神殿で、風の魔法騎士に為てやられた

其ればかりか、ウィンダム迄も復活させる有様…

最早「あの方法」しかない!

決意を固めて、ザガートに進言するイノーバ。

イノーバ「ザガート様、私を元の姿にお戻し下さい!」

二度と戻れなくとも、忠義の為に→←イノーバの正体と蘇る記憶



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みこち(プロフ) - 光柱の沙さん» 有難う御座います。本編間もなく再開します! (2022年11月4日 5時) (レス) @page4 id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
光柱の沙(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2022年11月3日 22時) (レス) id: 35c79308e3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みこち | 作成日時:2022年10月31日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。