イノーバの決断 ページ27
クレフ「急げ!このままではお前達は、エメロード姫の願いを叶えられないまま…二度と元の世界には帰れなくなり、セフィーロの崩壊と同時に、セフィーロと共に消滅する事になるぞ」
不死川「は?!あんた、確か前に、エメロード姫を助け出せなかったら
(クレフ「二度と元の世界には帰れなくなる」)
って言っていたな?
まさか其れは…帰る道が閉ざされるって言うより、俺達自体が
(セフィーロごと消えて無くなる)
って事か?!」
クレフ「そうだ、最悪そうなってしまった場合は…お前達は、元の世界には永遠に戻れなくなるのだ。だから急げと言っている」
3人は息を呑む。
クレフ「急げ!異世界の剣士達よ。モコナの導くままに進み、必ずや最後の魔神を蘇らせるのだ。そして魔法騎士と為って、3躰の魔神を…そして、異世界の剣士達よ、お前達の真の敵は…」
不死川「真の敵?何の事だよクレフ!ザガートの事じゃ無いのか!?」
だが…此処で遂に、通信の限界が来てしまった。
画像が徐々にぶれ、ぼやけ始める。
炭治郎「クレフさん!しっかり…!」
不死川「糞っ!消えちまう!」
煉獄「クレフ…!」
映像は消えた。
モコナは済まなそうに…キュウと鳴いた。
不死川「俺達の頑張りで、救えるか如何かが判る世界…か」
炭治郎「ですが、真の敵って、何の事でしょうね?俺達が知る必要がある相手…でしょうか」
煉獄「判らん。だが、今為べきなのは、最後の魔神の封印を解く事。竈門少年、不死川、行こう!時間が無い!」
ーエメロード城地下・水牢ー
光り輝く白薔薇の台座に座り、
哀しみの涙に暮れながら、祈りを捧げるエメロード姫。
エメロード姫(ザガート…お願い、もう止めて。このままでは、取り返しのつかない事に為ってしまう…!)
大広間の床に開く水鏡の上に照らされる姫の姿…
其れを哀しげに一瞥し、ザガートは自室へと身を翻した。
玉座の如き席に坐すザガートに、
イノーバが歩んで来る。
ザガートの前に片膝を着く
イノーバ「ザガート猊下、エメロード姫の御様子は?」
ザガート「同じだ。私が反乱を起こしてから、ずっと姫の涙は、枯れる事は無い」
アルシオーネ、アスコット、カルディナ、ラファーガ…そして、自分さえも空の神殿で、風の魔法騎士に為てやられた
其ればかりか、ウィンダム迄も復活させる有様…
最早「あの方法」しかない!
決意を固めて、ザガートに進言するイノーバ。
イノーバ「ザガート様、私を元の姿にお戻し下さい!」
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みこち(プロフ) - 光柱の沙さん» 有難う御座います。本編間もなく再開します! (2022年11月4日 5時) (レス) @page4 id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
光柱の沙(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2022年11月3日 22時) (レス) id: 35c79308e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち | 作成日時:2022年10月31日 4時