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イノーバの正体と蘇る記憶 ページ26

タタタ…岩山の大地を掛ける3人。

ふと、煉獄が足を止める。

不死川「ん?如何した煉獄」

煉獄は空を仰ぐ。

煉獄「いや、もう晴れる事さえ無いのだな。このセフィーロの空は…」

見上げた空は…確かに黒雲が厚く立ちこめ、

彼方此方から稲光と雷鳴が轟いている。

炭治郎「初めてこの世界に来た頃は、綺麗な青空だったのに、フェリオさんも、こんな荒れた空は見た例しが無いって、言っていましたよね」

ガラガラ…ビシャーンッ!!

雷鳴に怯えたのか、

キュウッ!

ポスッ!

不死川の腕に飛び込むモコナ。

優しく抱き締めて、モコナを撫でてやる不死川。

不死川「よしよし、珍しいな。此奴がこんなビビるなんて。震えまくってるぜ。大丈夫だから落ち着けよ。情け無い。お前沈黙の森移動為てる時、馬鹿でかいイボゴリラや角と牙と爪生やして雄叫び上げてるアントニオ猪木みたいな奴等が出ても、その真ん前に座ってキュウキュウって前脚指して笑ってた癖に…」

煉獄「た、確かにそうだったが、不死川、その表現は些か問題が…」

だが、その時、

グラグラ…ビシビシビシ…

目の前の地面に、地震の揺れに伴い…行く手の道から裂け目が入り、

深く裂けながら、見る間に3人に迫って来るのだ!

慌てて飛び躱し、着地する。

炭治郎「本当にセフィーロが、崩壊し始めたんだ!」

が、その時モコナが、額の紅い宝石から光を空に投映した。

パア…クレフの姿が映る。

煉獄「クレフ!無事だったのか。最近通信が途絶えていたから心配していたぞ」

だが…何時もなら直ぐに話しだすのだが、何故か、3人を見詰めている。

炭治郎「…?如何為ましたか?」

クレフ「…良く聞いてくれ、恐らく此が、お前達への最後の通信と為るだろう」

不死川「何だと?まさか…ザガートに掛けられた石化の魔法の影響が強まってるのか」

クレフ「そうだ。石化の魔法の効果の進行を抑えているのは、最早限界に近い。あと僅かな時間が経てば、私は意思さえ完全に閉ざされてしまう」

不死川「つまりは、本当に石像に為っちまうのか?しっかりしてくれ!」

クレフ「崩壊の時が近付いている。急げ、手遅れにならないうちに。海神セレス、空神ウィンダム。お前達は困難に打ち勝ち、見事2躰の魔神を蘇らせる事に成功した」

炭治郎「っ!」

不死川「セレスとウィンダム…後は!」

クレフ「そうだ。残るは最後の魔神のみ。杏寿郎、お前の…炎の魔神だ」

煉獄「最後の、俺の…炎の魔神…!」

イノーバの決断→←新たなる決意



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みこち(プロフ) - 光柱の沙さん» 有難う御座います。本編間もなく再開します! (2022年11月4日 5時) (レス) @page4 id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
光柱の沙(プロフ) - 続編おめでとうございます! (2022年11月3日 22時) (レス) id: 35c79308e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みこち | 作成日時:2022年10月31日 4時

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