風は傷付けるばかりじゃ無い ページ48
2人を見ていた不死川は、不意にモコナに向き直る。
不死川「後は俺の番だな。モコナ、今ならクレフと話せるんだろ!俺にも彼奴と話をさせてくれ。彼奴らを助けたいんだ!」
片膝を着き、抱き上げたモコナに告げると、
モコナは判ったというように軽く、キュウと鳴くと、額の紅い宝玉に力を込め始めた。
見る間に宝玉の色が…今度は緑色の光を放ち始める。
先程のように、緑色の光が不死川の額を照らす。
不死川「クレフ…この感じは…あんたはクレフだな?俺に魔法を教えてくれ。彼奴らを助ける力が欲しい!」
(もうお前の魔法は、お前の中に在る。仲間を思うお前の心がお前の魔法を呼び起こすのだ。お前の心に呼び掛けるんだ)
不死川「何…!?俺の…心に魔法が在る…だと?」
(仲間を思いやる力と魂…其れがお前の魔法だ。教えただろう、このセフィーロでは、何よりも意志の力が勝ると。真に己を信じる事こそが、このセフィーロでは力となるのだ。さあ、イメージしてみろ。頭に浮かんだ力と言葉を、強く思い描いて呪文を唱えるんだ!)
言われるままに、不死川は全集中の要領で精神を研ぎ澄ます。
すると…!
不死川(…成る程な…!胸の奥底から、言葉が浮かんで来るのが判るぜ!)
不死川は目を開くと、宝玉の付いた手甲の右腕を空に差し上げると、呪文を唱えた。
不死川「行くぜ、癒しの風!!」
キィィィィン…!!
宝玉が暖かな緑色の光を放ち、宝玉から柔らかな旋風が沸き立ち、不死川の周りを取り巻くように出て来るや…
其れは不死川の意志に応えるように、魔力の輝きを放ちながら炭治郎と煉獄の躰を包み込むように吹き荒れる。
すると、炭治郎が先程アルシオーネの魔法で負わされた裂傷が、
煉獄の全身に刻まれた傷が、見る間に塞がり、癒えていったのだ。
驚く事に、隊服の裂け目迄が綺麗に修復為れてしまった。
煉獄と炭治郎は、互いの無事と癒えた傷を見て、跳び上がらんばかりに喜んでいる。
不死川は軽く空を見上げると…
不死川「信じる強さが力に成る…か、俺の風の呼吸じゃこんな真似は出来ねぇ。意外だぜ。俺に他人の傷を癒やせる力が在ったなんて」
炭治郎「えっ…?」
煉獄「風の呼吸は、基本的に相手を痛め付けて苦しめ抜く型だからな。確かに…風の力は本来は癒しだとは何かで聞いた事は在ったが」
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アニメ好き学生!!(ぽわわ)(プロフ) - みこちさん» 了解です!!頑張ってくださいね。 (2022年6月25日 7時) (レス) @page12 id: 12e821817d (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - アニメ好き学生!!(ぽわわ)さん» 有り難う御座います。個人的ながら、不死川さんは根は優しいという考えでこの作品では書いていますので。語尾に小さなカタカナが着くのは、きつめの感じになるので、着けるかは悩むところです。ご意見感謝します。完結迄必ず書きます! (2022年6月25日 7時) (レス) @page18 id: 9c6f421553 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ好き学生!!(ぽわわ)(プロフ) - あの話の内容は面白いんですけど不死川さんの発言が少し優しすぎるところがあるというか、、あと、不死川さんって言葉の後ろに小さいォとかつくことが多いんですけどつけたらどうですか?そうすればもっと面白くなると思いますよ!!応援してます。頑張ってくださいね (2022年6月25日 6時) (レス) @page3 id: 12e821817d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち | 作成日時:2022年6月6日 11時