悲壮と拒絶 ページ40
魔物は煉獄に狙いを定めた。牙を剥いて歩いて来る。
しかし、無論柱がこんな事でやられはしない。
煉獄「ふっ!』
ブチッ!
手首の一振りで絡み付いた編糸を引き千切り、着地する。
其れを確認した炭治郎は剣を召喚し、魔物の背後に駆け寄り、魔物が此方を振り向いた瞬間に肩先まで跳躍すると、
炭治郎「水の呼吸・壱の型、水面斬り!』
ビュッ!
剣を魔物の頸椎目掛けて、水平に一閃させた。
ドッ!
グワアア…!!
サアアア…!!
勿論水の呼吸の力は出ていない。が、衝撃波と剣圧はかなりの威力だ。
魔物は頸を跳ね飛ばされ、消滅した。
他には魔物はとりあえず居ないようだ。3人は街の住人達にもう大丈夫だからと呼び掛けたが、
住人達は家の中から警戒した眼差しを向けている。先程助けた母娘達でさえ怯えた目つきで煉獄達を見てくるのだ。
不死川「余所者は信用ならねぇってか。まあ、仕方無いな。誰だって命が脅かされる場所で暮らしてりゃ…顔見知り以外は近寄りたくないからな』
炭治郎「そんな…』
煉獄「竈門少年、気落ちしても始まらない。彼等も俺達がエメロード姫を救い出せば、きっと穏やかな生活と心を取り戻せる。先に進むしか無い!行くぞ!』
炭治郎は頷くと、先に行きますと駆け出した。
が、
バンッ!!
↑
この音がした瞬間、炭治郎は目を見開いて、
炭治郎「あ…煉獄…さん、不死川…さ…ん…!』
グラリと躰が傾き、倒れ伏した。
此を見た2人は一瞬固まったが、直ぐに炭治郎に駆け寄り、抱え起こして呼び掛けた。
煉獄「竈門少年、竈門少年!如何したのだ!しっかりしろ!』
不死川「魔法を撃ち込まれたのか?おい!意識を手放すなっ!おい、聞こえてんのか!』
其処に、
アルシオーネ「ふふ…何て呆気無い。所詮は子供ね。アハハハ…アハハハハハ!!』
煉獄「この声…あの時の女魔道士!』
不死川「全く、見た目ばかりかやり口迄変態だな!良い趣味してやがる』
バタン、バシャン!バタッ!
街の家々の窓と扉が、次々に全て閉ざされる。
不死川「チッ、あからさまに避けやがって…』
煉獄「巻き添えを喰いたく無いだけだ。皆普通の人間なのだから仕方有るまい。其れより…さっきから彼処の尖塔のてっぺんで馬鹿笑いしている痴女をさっさと駆除しなくてはな!耳障りで適わん!』
尖塔の上に立つアルシオーネは、婉然たる微笑を浮かべている。
3人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アニメ好き学生!!(ぽわわ)(プロフ) - みこちさん» 了解です!!頑張ってくださいね。 (2022年6月25日 7時) (レス) @page12 id: 12e821817d (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - アニメ好き学生!!(ぽわわ)さん» 有り難う御座います。個人的ながら、不死川さんは根は優しいという考えでこの作品では書いていますので。語尾に小さなカタカナが着くのは、きつめの感じになるので、着けるかは悩むところです。ご意見感謝します。完結迄必ず書きます! (2022年6月25日 7時) (レス) @page18 id: 9c6f421553 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ好き学生!!(ぽわわ)(プロフ) - あの話の内容は面白いんですけど不死川さんの発言が少し優しすぎるところがあるというか、、あと、不死川さんって言葉の後ろに小さいォとかつくことが多いんですけどつけたらどうですか?そうすればもっと面白くなると思いますよ!!応援してます。頑張ってくださいね (2022年6月25日 6時) (レス) @page3 id: 12e821817d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みこち | 作成日時:2022年6月6日 11時