鬼滅の魔法騎士

日輪刀が効かない？！ ページ4

先ずは何処へ向かえば良いかとクレフに尋ねかけた時、

グバッ！

炭治郎「っ？！く、蜘蛛？何てデカい…！」

炭治郎達の背後の地面から、土を蹴破りながら大人の牛3頭分は有りそうな化け蜘蛛が現れた。

煉獄「ぬっ！」

不死川「チッ！」

3人は日輪刀を抜き放ち、身構える。

ガオァァァッ！！

炭治郎「蜘蛛って鳴く蟲でしたっけ…？」

不死川「ンなの今は後回しだ！」

煉獄「俺がやる！炎の呼吸・壱の型、不知火！」

ズアッ！

呼吸の型を振るう。が…

バシュッ！

煉獄「なっ？！馬鹿な！当たる寸前に消えただと？」

何と、不知火は化け蜘蛛に当たる前に霧散してしまった。

此を見てクレフは眉を顰め、杖を掲げて叫んだ。

クレフ「雷よ来たれ！」

すると、

ドドオォォンッ！！

空から放たれた雷が、化け蜘蛛を打ち据えたかと、

ガア…アアア…！！

化け蜘蛛は悲鳴を上げ、青白い魔力の光に包まれて消滅してしまった。

不死川「す、凄ぇ…！今の…魔法か？！おい、クレフ！エメロード姫が幽閉されてから此処は魔物や聖獣共が急激に凶暴化して人を襲うようになったって言ったよな。さっきのも其奴らの仲間だろ？まさか…今この世界は、あんなのが何匹もあっちこっちで見境無しに暴れてるってのか！」

クレフ「ああ、昔はセフィーロはこうでは無かった。聖獣達は人間達と仲良く暮らしていた…だが、神官ザガードがエメロードを幽閉してから、セフィーロは一変した。魔獣達が凶暴化して暴れ出し、魔物が徘徊する闘争と混乱が蔓延る世界と化したのだ」

煉獄「なる程、故に先程のような化け物達が出現し、人間達に悪さをするようになったのか、鬼のように人を喰うような奴も居たら厄介だ、早々に片を付けねば」

クレフ「済まない。決心してくれたようだな。本来ならば、確かに我々の世界だけで何とかすべきなのだが、ザガードに挑んだ戦士、魔道士達は悉く倒された。エメロード姫の願いはセフィーロを祈りにより平和に保つ事。この世界では、正しき強き心のみが力となる。お前達は魔法騎士として魔神を蘇らせねばならない。其処の炎の髪をしたお前。先程の剣撃…あれがお前達が使う力だな？何故奴に効かなかったか判るか」

頸を横に振る煉獄に返すクレフ

クレフ「其れは、魔法の力が込められていないからだ。多分先程の奴は、肉体的な力を特殊な…その刀で力にして使うのだろう。だが、此処ではその戦い方は無意味だ。お前達、魔法は使えるか？」

煉獄「魔法？使えんぞそんな物！」

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