歩み寄り ページ24
炭治郎は座卓に置かれた食べ物に目を向け、煉獄と不死川の方を見る。
炭治郎「あの…フェリオさんに食べ物持って行ってあげたいんですけど…。あの人如何しても悪い人には思えなくて…其れに…」
判ったと不死川は言い、立ち上がる。
不死川「仮にも助けて貰ったから、だろう。良いよ。但し、俺が持って行く。お前に行かせたら絆されて一緒に此処に泊めろとか言いかねないし。煉獄じゃ端から話が平行線になる」
炭治郎は頷いたものの、心配そうな顔をする。
不死川「おい…何て顔してんだ。心配し無くても斬り掛かったりしないって」
煉獄「いや、撃ち掛かるの間違いだろう!不死川の此方での武器は日輪刀では無くて弓矢だからな!」
はいはいと軽く返すと、幾つかの果物を掴み、不死川は外へ出る。
少し進むと、軽く開けた箇所の大木の根元に、凭れて目を閉じたまま立っていたフェリオを見付ける。
とすん。果物とパンを入れたバスケットを置くと、
不死川「食物持ってきたぜ。どうせ携帯食糧も無いんだろ?仲間がお前にってさ。じゃあ」
テントに戻ろうとした時、
フェリオ「待ってくれ」
不死川「何だ?」
フェリオ「済まないが、喰い終わる迄で良いから近くに居てくれないか?」
不死川「はあ?テメぇは餓鬼か!良い歳して一人じゃ飯も喰えないってのかよ。お子ちゃまが」
しかし、フェリオは何かを思い返すように寂しげな顔をする
フェリオ「一人で食事をしたくないんだ」
意識して見せた様子は無い。が…不死川は其れを見てハッとなる
あの日…母を失った日から離れて以来、町で見かけた玄弥が…していた顔と重なって見えたからだ
軽く舌打ちすると、引き返し、フェリオの傍らに同じ姿勢で木に凭れた。軽く腕を組む
不死川「ったく…こっちに来てまで餓鬼のお守りとはな」
フェリオ「…有難う、済まないな」
やがて、食べ終えたのを確かめ、不死川はフェリオに言った。
不死川「何時までもしけた顔するな。そういう時は躰を動かせば良いんだ。俺とちょっと手合わせしてみるか?」
フェリオ「ん?でもあんた武器は…」
不死川「「こっち」でだよ。魔力は込めて無いが…実戦じゃ無いし別に良いだろ。これでも其所らの奴にはひけは取らないんだ」
羽織を翻し、左腰に挿した日輪刀を見せる。
フェリオ「魔力付与無しの武器…?!そんな剣じゃ人間は兎も角魔物や魔道士相手じゃ鈍同然だろ!良くそんなの挿してるな」
不死川「放っとけ。此奴は俺の大事な相棒なんだよ!」
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アニメ好き学生!!(ぽわわ)(プロフ) - みこちさん» 了解です!!頑張ってくださいね。 (2022年6月25日 7時) (レス) @page12 id: 12e821817d (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - アニメ好き学生!!(ぽわわ)さん» 有り難う御座います。個人的ながら、不死川さんは根は優しいという考えでこの作品では書いていますので。語尾に小さなカタカナが着くのは、きつめの感じになるので、着けるかは悩むところです。ご意見感謝します。完結迄必ず書きます! (2022年6月25日 7時) (レス) @page18 id: 9c6f421553 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ好き学生!!(ぽわわ)(プロフ) - あの話の内容は面白いんですけど不死川さんの発言が少し優しすぎるところがあるというか、、あと、不死川さんって言葉の後ろに小さいォとかつくことが多いんですけどつけたらどうですか?そうすればもっと面白くなると思いますよ!!応援してます。頑張ってくださいね (2022年6月25日 6時) (レス) @page3 id: 12e821817d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち | 作成日時:2022年6月6日 11時