魔道師クレフ ページ2
飛び魚は3人を可笑しげに見詰めている。
起き上がった煉獄は、飛び魚に向き合い語り掛ける。
煉獄「何時までもこうしてはおれんな、おいお前。俺達の言語が通じるかは判らんが、この際構わん。直ぐに俺達を元の世界に帰してくれないか?」
しかし其処に、全く別の声が背後から返ってきた。
?「聖獣吸引!」
不死川「っ!何だ?!」
見れば、目の前の飛び魚は光の塊と化し、そのまま声の主が手にした杖に填め込まれた宝玉に吸い込まれてしまった。
其れは、銀色のサークレットを付け、純白の魔法衣らしき衣装を身に着けた12歳位の少年だった。
煉獄「…?少年だと?君は誰だ!」
少年「済まないがな、お前達はもう戻れん」
其れはどういう意味だと言おうとした不死川を手で制して、煉獄は少年を睨む。
もう戻れん。と確かにこの少年は自分達に告げた。つまり…
この子は、煉獄達がこの世界の者では無く、今しがた何者かによってこの世界に導かれた事を知っているという事だ。
煉獄「今の言い方…つまり君は、俺達の状況を知っているのだな?何者なのだ君は?」
少年「私の名はクレフ。魔道師だ。お前達を導く為に来た。お前達はもう戻れない。この世界を…セフィーロを救わない限りな」
少年らしからぬ堂々とした立ち振る舞い。その口から語られた言葉は、酷く大人びた響きがこもっている。
煉獄(この雰囲気…凜とした落ち着き…このクレフという少年、なりは子供だが…よもや見たままの年齢では無いのか?)
不死川「はあ?おい餓鬼!何を言ってんだよ!」
クレフ「まあ待て。順に伝える。お前達、此処に来る直前、ある方の声を聞かなかったか?」
不死川「あ?そういや…頭ん中に直接聞こえたな。「この世界を…セフィーロを救って下さい」とか何とか。何か小娘の声みたいだったが」
クレフ「そう、其れはこの世界、セフィーロの平和と秩序、この世界全ての平穏を司る御方…この世界の柱を務めるエメロード姫のお声だ」
炭治郎「えっ?姫!?」
不死川「何だと!」
煉獄「待て!君今…「柱」と言ったのか?この世界は、柱が世界を護っているのか?!」
クレフ「…?あ、ああ。そうだ。セフィーロは心の強さが全てを決める世界。そして柱は文字通り世界を護る存在だ。城の神殿の中で、セフィーロの平和を願いながら祈りを捧げ続ける事でこの世界…即ちセフィーロのバランスを保っている。しかし、ある事態により其れは崩れ始めた」
3人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アニメ好き学生!!(ぽわわ)(プロフ) - みこちさん» 了解です!!頑張ってくださいね。 (2022年6月25日 7時) (レス) @page12 id: 12e821817d (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - アニメ好き学生!!(ぽわわ)さん» 有り難う御座います。個人的ながら、不死川さんは根は優しいという考えでこの作品では書いていますので。語尾に小さなカタカナが着くのは、きつめの感じになるので、着けるかは悩むところです。ご意見感謝します。完結迄必ず書きます! (2022年6月25日 7時) (レス) @page18 id: 9c6f421553 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ好き学生!!(ぽわわ)(プロフ) - あの話の内容は面白いんですけど不死川さんの発言が少し優しすぎるところがあるというか、、あと、不死川さんって言葉の後ろに小さいォとかつくことが多いんですけどつけたらどうですか?そうすればもっと面白くなると思いますよ!!応援してます。頑張ってくださいね (2022年6月25日 6時) (レス) @page3 id: 12e821817d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みこち | 作成日時:2022年6月6日 11時