9 ページ9
次回予告が始まった。
ザク…ザク…
吹き荒ぶ雪の中を、白い息きを吐きながら歩く炭治郎。
善逸「あれ…この景色は。まさか…まださっきの場所に?」
見れば、独り雪山の中を俯いたまま歩く炭治郎。
しかし、ハッとなるや、日輪刀を構えて辺りを警戒する構えを取る。
炭治郎「俺は何をしているんだ!まだ夢から覚めていないのか?」
煉獄「何だと?頸を斬れば出られるのでは無かったのか?何が…っ!?」
ズシン…!!
重々しい足音。
炭治郎は直ぐさま其方を向いた。
画面を見る煉獄と不死川も、無意識に日輪刀の鞘を掴む。
しかし…
其処に、足音の主が姿があった。
ゆうに巨人と呼ぶような巨体…まあ其れはまだ良い。
只…異常にぶっとい剥き出しのむきむき上腕二頭筋。
目立ちまくったデッカい割れ顎。
その着ている着物は、
ピンク色の麻の葉模様の着物、
市松模様の帯、
髪先が紅い肩先までの黒髪…
ぶふっ!!
突風のような鼻息をどアップで出したその顔の主。其れは…
割れ顎化け物?「お〜に〜い〜ちゃんは〜」
不死川「おい、一応聞くがな…煉獄、此奴「何」に見える?」
煉獄「そ、そ、そうだ、な…所々のパーツがとんでもなく馬鹿げているのを除けば…禰津…」炭治郎「違います!だ、ん、じ、て、違いますっ!!!」
宇髄「話の腰を折るなよ。まあ、確かにこりゃ否定したくなるわな…」
割れ顎化け物?禰津子「お兄ちゃんは、私が護る!」
勇ましく可愛い声で言うが、割れ顎筋肉化け物にムンッ!と筋肉ファイティングポーズを決めながら言われても…引くだけだ。
炭治郎「あの…ナレーションの方、此は「一応仕方が無いから認めるが」禰津子なんですから、いちいち化け物って言わないで欲しいんですが」
善逸「俺は認めないあんなのは違う俺は認めないあんなのは違う俺は認めないあんなのは違う俺は認めないあんなのは違う…」
不死川「お前はエヴァンゲリオンのシンジか!」
伊黒「此が映ると判っていたから見るな言ったんだな、納得だ」
ジバニャン「その通りだニャ」
結局このネタは、夢落ちでしたという終わり方だった…
煉獄「で、では気を取り直して…第四話は、ん?題名は「侮辱」…?何だか嫌な予感のする題名だ!」
炭治郎が頸を斬る直前…
無意識領域で精神の核を探す少年の前に、
何やら透明な丸っこい小人が六躰現れ、まるで遊ぼうよとでも言うように、少年の周りを周りながら歩き出した。
道案内をするみたいに…
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みこち | 作成日時:2022年5月6日 4時