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炭治郎(俺はまだ、全集中の呼吸を使えてはいないのか…只眠っているだけなのか…皆が目覚めていないのなら、相当不味い状況だ!急げ、急がないと…!)
その時、突然に吹雪の塊が背後に突風の如く吹き抜けた。
そして、その中からある男が姿を現した。綿入れを着た、炭治郎に似た髪型の…背中を向けて炭治郎と背中合わせに立っている。
?「炭治郎、刃を持て。斬るべき物は、もう此処にある…!」
炭治郎(画面外)「えっ…!?」
煉獄「此は…この方は!」
宇髄「っ!?な、何だ此奴は?厭夢じゃ…無いよな?」
煉獄「違う!この方は…顔は判らないが、この声…着ている服…間違い無い。竃門少年の父上だ!」
伊黒「何?何故判る」
かごめ「ケータ君達が見せてくれた那田蜘蛛山の話の回想に出てたんです。この声と服装…確かに炭治郎君のお父さんです」
不死川「罠じゃないのか…?こんないきなり出て来るなんて」
煉獄「違う。多分、さっきの背負い箱と同じだろう。竃門少年の鬼殺隊士の五感が父上の形で現れたんだ」
この直後、再び一陣の吹雪が吹き抜け、炭十郎の姿は掻き消えた。
炭治郎(画面外)「父さん…有難う」
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作者名:みこち | 作成日時:2022年5月6日 4時