鬼滅の妖怪奇談 (ページ49)

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かごめ「あの…抑も此、まだ起きる前の事ですけど？」

蜜璃「かごめちゃんあのね…師範は、外でものを食べる時は、大体いつもこうなの。私は慣れてるから気にしてないんだけど…」

伊黒「全く良い恥晒しだ。甘露寺迄同類視為れるだろうが、柱が聞いて呆れる」

若い隊士も、同じく掛け蕎麦を食べていて、先に食べ終える

煉獄「美味いな本当に…親父、済まんがもう一杯頼む！此方の若者にも同じ物を！」

店主「あんた、気持ちの良い喰いっぷりだね。待ってな」

隊士「えっ？宜しいのですか！」

煉獄「鎌わないさ、お代わりしたいという顔だったしな！」

不死川「勤務中だってのに喰い気丸出しかよ…頭痛てぇな」

青年隊士は不意に緊張した顔をして、煉獄に口を開く

隊士「炎柱、昨夜の任務のご活躍、お見事でした」

煉獄「嫌、鬼は逃走した後だったからな。負傷したあの女性は如何なった？」

隊士「はい、診せた医師が言うには、傷痕も残らないとの事です」

かごめ「傷痕？鬼に襲われたのに、喰われていたんじゃ無いの？」

胡蝶「先を観れば判りますよ。鬼と言っても、中にはその場では喰わずに餌にしたい人間を捕らえたり、嬲り者にする輩も居ますし」

煉獄「そうか。処置が早くて良かった！」

隊士「はい。ご活躍の御陰です」

台詞だけの会話を背に、掛け蕎麦を仕上げていく店主

画面いっぱいにアップで、湯気を立てる其れが映し出されている

大根下ろしを真ん中に小盛に盛ると、その周りに輪切りにした白ネギを乗せ、薬味なのか柚子の皮を小さく切った物を添える。見るからに美味しそうだ

ウィスパー「あの、此飯テロアニメじゃありませんよね」

不死川「確かに…戦いを描くアニメだろ此？喰うとこを軽く見せりゃ済むのに、飯を作るシーンなんざ、何だって此処まで無駄にリアルに描写為てんだよ」

テーブルに置かれた追加の掛け蕎麦を食べようとする2人の前に、不意に近づいて来た店主が、何やら置く

コトン。

善逸「わあ…何此、美味しそう。エビとイカのかき揚げだよ！しかもこんな大きくて分厚い奴中々無いのに！」

煉獄は目を見開いて其れを見ると、店主に尋ねる。流石に頼んでいないのを食べるのは不味いからだ

煉獄「此は？」

店主「俺の驕りだよ。あんた本当に美味そうに喰ってくれてるからな」

煉獄「おい君達…本当に此は何処の辺りにある店だ？是非とも行きたくなった！」

ジバニャン「アニメの中でこの場面でしか出て無いから、判んないニャ」