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ケータ「此を使うんです」

右の手首に付けた妖怪ウォッチを煉獄に見せる。

かごめ「ああ、あの時の時計ね」

煉獄「かごめ、その少年のしている時計を知っているのか?前に旅の途中で其処の紅い猫のあやかしと出逢ったと聞いたが。ああ、ケータ君は彼等とは友人関係だ。其れ絡みという訳か?」

ケータ「ええ。この時計は妖怪ウォッチって言って、ジバニャン達妖怪の世界で、人間と仲良く出来るようにって開発された物なんです。此を使うと、友達になるって約束した妖怪なら、喚び出せるんです」

不死川「信じられねぇ。其処の3匹以外にもって事か?妖怪と仲良くだと…しかも喚び出せる?だったら今此処でやって見せろ!」

ケータは頷くと、闇キュウビの妖怪メダルを取り出し、指で弾き上げて掴み取り、

ケータ「俺の友達、出て来い闇キュウビ!妖怪メダル、セットオン!」

妖怪ウォッチのスロットに差し込むと、右腕を空に掲げて叫んだ。

ウスラカゲ・召喚!

妖怪ウォッチからアナウンスが鳴り響き、

ギュアアアアー…!!ヒュルルル…!!

宇髄「な、何だありゃ!あの餓鬼の時計から光の帯が空目掛けて…?!」

不死川「渦を巻き始めやがったぞ…!まるで光の竜巻だな!」

ウスラカゲ属性の召喚ゲートが開こうとしているのだ。属性の刻まれた光のリボンが、眩く輝きながら空中に綺麗な螺旋を描いている。

炭治郎「何だあれは…初めて見る!」

そして…!

闇キュウビ「闇キュウビ!」

光の渦の中から、闇色をした、二本脚で立つ九尾の妖狐が姿を現した。

胡蝶「なる程…ああして喚ぶのてすか、驚きですね、聞いていなければ、鬼血術かと間違えます」

煉獄「喚べば友に力を貸す為に来てくれるというのか!実に素晴らしいな!」

善逸「何あれ!?色違いの九尾の狐にしか見えないんですけど!確か九狐って人間に酷い悪さしかしない妖怪だろうが!何でそんなの喚ぶんだよ!」

闇キュウビは善逸を軽く睨むと、

闇キュウビ「おや、随分な寝言を言う人間だね。僕は謂れも無く人間達に悪事なんか働かないよ?ケータ、暫くだね。何か用事かい?」

ケータは軽く挨拶を返し、状況と喚び出した要件を伝える。善逸は、煉獄と炭治郎に頭を叩かれて、協力者に失礼をするなと説教を喰らっていた。

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作者名:みこち | 作成日時:2022年4月4日 21時

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