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宇髄「おいこら、俺らは見せもんじゃねぇぞ。それよか煉獄、其処のあやかし共と餓鬼は後回しにするとして…其奴か?魂魄の結晶を持ってるっつう娘っ子はよ?」
煉獄「そうだが。言っておくが、この子は此方の害に成り得るものでは無い、間違っても傷付けるな。竃門少年の時とは違うのだぞ」
宇髄「如何だかなぁ?御館様から聞いたお前からの説明じゃ、何か光に飲まれて倒れてたのをお前が保護したんだって?お仲間と逸れてるとも。鬼血術にやられてる疑い有りと踏んだから保護したんだろうが…大丈夫なのか?旅仲間に半分妖怪の血が混じった奴が居るとか…どー考えても眉唾だっつーの」
ジバニャン「其れはどー言う意味だニャ!俺っち達だって妖怪だニャ。あやかしは認めるのに何で半分妖怪の奴は認めないんだニャ?妖怪差別だニャ!」
伊黒「煩いぞ紅チビ。貴様には聞いていない」
ウィスパー「出ましたネチネチ口調柱!」
蜜璃「あら?あの白い子…不死川さんと声が似てるわ!可愛い…きゅん」
不死川「おい、誰がだ甘露寺?俺はあんな腐れ風船何ぞとは違う!」
ピキッ。
ウィスパー「誰が腐れ風船だこのふじがわじつや!」
ビキリ!
不死川「テメェ…舐めてんのか!俺はな、し・な・ず・が・わ・さ・ね・みだゴルァッ!!」
胡蝶「漫才は控えて下さいねお二人とも。お嬢さん、貴方の名は日暮かごめさんで良いのですか?」
かごめ「はい」
不死川「まあそんな身構えんな、俺らも鬼じゃねえ。もしかしたら、お前はあやかしが普通に居る何て場所から、たまたまこの土地の鬼血術に引っかかるか何かで来ちまった可能性だってあるよな。この場で何もかもを証明しろなんて言わねぇ。但しな、仕事柄無条件に即お前を信用何て訳にもいかねぇんだよこっちはな」
其れもそうだ。
かごめ「なら、如何したら信用してくれますか?」
伊黒「そうだな…雲母…だったか、お前が連れてるとか言う。先ずその猫又を見せてみろ。確か豹くらいの大きさに変幻出来るとか煉獄から聞いたのでな」
かごめ「判りました。雲母、出て来て」
リュックを開け、バスケットの中に入っている雲母に出て来るよう促す。
トッ。地面に着地する雲母。
雲母「ミィッ!」
蜜璃「きゃあっ❤その子抱かせてかごめちゃんっ!可愛い!!」
甘露寺は駆け寄って来ると、雲母を抱き上げる。
蜜璃「よしよし良い子ね…うわ…ふわふわ…この尻尾何か毛糸みたいね!」
雲母に頬ずりしている。伊黒は少し嫉ましげに見ていた。
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作者名:みこち | 作成日時:2022年4月4日 21時