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ケータ「ウィスパー、ちょっと妖怪パッド貸して』
ウィスパー「へ?あ、はい」
取り出した妖怪パッドをケータに差し出す。
かごめ「如何するの?』
ケータ「煉獄さん納得出来てないみたいでしょ?まさかお父さんみたいにはならない筈ですけど、炭治郎さんと無限列車編でギクシャクしたら不味いですから、見せた方が良いと思って…よし、繋がった!』
因みに、かごめは鬼滅の刃を知らない。
ケータ「煉獄さん、炭治郎さん、ちょっとこの板の光る面を見てて下さい、今からある物を見せます』
妖怪パットを横向きにすると、YouTuberの鬼滅の刃立志編の19話、ヒノカミを映し始めた。
煉獄「何だこれは?…っ!?絵が動いている!此は、竃門少年、君ではないか!「鬼滅の刃』?子供向けの見世物のようだが…?っ!これは、御館様の報告で聞かされた…那田蜘蛛山に巣くっていたという十二鬼月の下弦の碌の、蜘蛛鬼の累ではないか!』
炭治郎「ええ。信じられない…間違いない。あの時の光景がそっくり其の儘映し出されてます!』
煉獄「何…「君の妹を僕に頂戴?首を縦に振るなら命だけは助けてあげる」だと…?何を巫山戯た事を!…っ!禰津子が居ない…っ!?上から血が…っ!な、なんと酷い真似を!鬼血術の糸でがんじがらめにして逆さ吊りにするとは…!っ!いかん動いては!糸が余計に食い込むぞ!』
かごめ「凄い!刀から水の龍が…斬れたわ!倒せるかも…』
炭治郎「いいえ、まだです。この後…』
煉獄「何?…此奴、まだ余裕の顔付きだが…っ!?「ねえ、君まさか、糸の強度は此が限界だって思ってるの?』だと?む?腕を交叉させたぞ。「刻死牢』…?っ!指先から伸びる糸が赤く染まっていく!鬼血術だな!まさか…この状態よりも更に切れ味と強度が増すと言うのか?…っ!糸が投網のように…っ!?いかん!狭まってくる。糸を破らねばやられる!』
駄目だ、この糸は斬れない!さっき迄のとはまるで違う匂いだ。絶対に負けるわけにはいかないのに…駄目だ、死ぬ。負けるっ!
煉獄「何を言う!諦めるな!何とか…!このままでは本当にやられるぞ!禰津子を…妹を助けるのではないのか?しっかり…ん?瞳に何か映っている。おや?場面が暗く…」
炭治郎、呼吸だ。息を整えてヒノカミ様になりきるんだ。
煉獄「…?此は誰の声だ?』
かごめ「待って、炭治郎君…この声まさか、貴方のお父さん?ヒノカミって、ヒノカミ神楽の事でしょ?お父さんから受け継いだって…』
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作者名:みこち | 作成日時:2022年4月4日 21時