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ウィスパー「本当なんですって。其れと…実はですね、炭治郎さん、貴方がしてるその花札の耳飾り…其れは、実はですね、元々は継国緑壱が着けていた品物なんですよ』
炭治郎「えっ…?!で、でもこれは…!』
ウィスパー「ヒノカミ神楽をお父さんから受け継いだ時に、此はその継承を示す証だと
「お前に与えた神楽とこの耳飾りだけは、例えこの先何があっても必ず途切れさせず継承していってくれ。約束なんだ」
と言われて、渡されたんでしょう?』
炭治郎「 え、ええ』
ウィスパー「どうせこの先に知ることになりますしね。今お伝え為ておきます。実は、貴方が使う呼吸の型の一つ…ヒノカミ神楽は、神楽に転用為た時の総称なんですよ。本当の呼び名は、日の呼吸なんです。つまり、貴方は継国緑壱の操る日の呼吸の正当な継承者だって事です』
かごめ「えっ?!』
煉獄「竃門少年が無惨を葬る可能性の有る呼吸の継承者だと…!?』
ウィスパー「ええ。緑壱は確かに、剣術自体が神憑った腕でしたが、無惨との戦いで使用した呼吸が日の呼吸だったから、其れを緑壱の腕と力で使ったからその結果に繋がったんです。他のどの呼吸でも、その結末には絶対にならなかったんです。断言為ても良いですよ』
煉獄「では、父上が今の状態になったのは、指南書に書かれていた日の呼吸のあらましを詠んで、無惨ですら追い込める力だと気付き、煉獄家の炎の呼吸は、幾らあがこうとも到底そうはならぬと気付いた為だと言うのか?父上は確かに、己の呼吸の力に絶対的な誇りを抱いておられた…其れを、いとも容易くへし折る程の物だと言うのか?日の呼吸とやらは!!悪いが到底信じられん!』
ジバニャン「確かだニャ。炭治郎に浅草で無惨が差し向けた鬼2匹も、炭治郎の付けてる日の呼吸の使い手の証の、花札の耳飾りを見た無惨が警戒して、まだ弱いからと気付いては居たニャンが、始末した方が安全だって向かわせたんだニャン。無惨は緑壱の件から身の危険を感じて、その使い手達を配下達に命じて、徹底的に殺させたんだニャ』
ウィスパー「それにですね…これも今後起こるんですが、原作に在りますが、炭治郎さんが煉獄さんの父君に会ったときに、彼は炭治郎さんをあからさまに憎しげに怒鳴るんです。「惚けるな!貴様らはそうやって俺達炎の呼吸の使い手を馬鹿にしてるんだろう!その耳に為ている花札の耳飾りが、何よりの証拠だ!』って』
煉獄「そんな…父上…!』
信じられないと唇を噛みしめて俯く。
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作者名:みこち | 作成日時:2022年4月4日 21時