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炎柱邸 ページ4

ズザザサーッ!!

煉獄「さあ、着いたぞ!む?如何したのだ?』

下ろして貰い、目隠しを外したかごめは、煉獄を怒鳴り始めた。

かごめ「あ、あんたね…何が「ちょっとだけ飛ばす』よ!あんた躰の中にジェットブースターでも埋め込んでんの?!でなきゃ半妖とか?有り得ないでしょ!あんな馬鹿みたいなスピード出しながら爆走なんて!窒息するかと思ったわ!』

煉獄「?じぇっとぶーすたー?とは何だ?ああ、今の移動速度の事か!知らないなら無理もないな!あれはな、全集中の呼吸を使ったのだ。我々柱は其れを普段から無意識に使えるまでに身に着け、仕事に使用している!でなければ、奴ら鬼とは渡り合えんからな!常人の君には多少はきついだろうがな!わはははは!』

かごめ「判りましたから、一々大声で爆笑するのは止めて!しかも何処を見てるんだが判んないし!馬鹿丸出しじゃ無いあんたは!』

そこまで言い掛け、かごめはそう言えばと、

かごめ「ところで煉獄さん、目隠ししたのは如何して?』

煉獄「致し方ない。実は、御館様の屋敷と我等鬼殺隊の抱える刀鍛冶の里と、我々柱の館やらの正確な往き道や場所は、一般人や下級隊士達には秘匿扱いなのだ。万一悪徳や鬼共に知れたら厄介だからな!』

かごめ「そうなんだ…って!じゃあ、もし誰かが…貴方達と関係ない人とかがうっかり知っちゃったりした場合は…?如何する訳?!』

煉獄「知られた場合?まあ…普通であれば、口封じだな!即始末する!隊規でその様にせよと定められている!』

かごめ「ちょっと…ニコニコしながら怖い事言わないで下さい…待って。だったら、下級隊士…だっけかしら?そういう人達がこういう場所に呼ばれたり、行かなくちゃならなくなったら如何するの?』

煉獄「その点にも抜かりは無い、我々の隊には、隠という後方支援に特化した特殊部隊が居るんだ。下級隊士のそういう移動や鬼の被害者への後所為やケア等も彼等の仕事だ。治療術にも長けているし、頼りになる。姿は、皆能の舞台に出る黒子のように、口元を隠した黒ずくめの着物姿だがな』

かごめ「へえ…』

改めてかごめは、煉獄に連れて来られた屋敷に目を向ける。

其れなりに大きな日本家屋だ。かなり裕福な暮らしぶりだと覗わせる。屋敷の周りの柵をグルリと囲むように、見事な藤の花が咲き乱れる木が連なっていた。

かごめ「綺麗…藤の花がお好きなんですか?貴方の家の人は』

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作者名:みこち | 作成日時:2022年4月4日 21時

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