鬼滅の妖怪奇談 (ページ29)

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声真似自慢(2) ページ29

ウィスパー「クハハハハ！だがその理想がこの始末だ。世界を変革する程の強い欲望なぞ、人間の悪政を置いて他にない。だが悪政であるが故にその手段は自滅となる。あれこそがお前達の本性。この時代に属した願望記の在り方だ。10年前とは規模が違う。呪いは際限無く垂れ流されるぞ？さあ、如何する？小僧！』

フユニャン「さっきの奴とは口調と声の出し方は似ているが、此は別人だな。誰の声だ？』

かごめ「ギルガメッシュ。フェイタって言うアニメのキャラの英霊よ」

煉獄「其れなら、俺も出来るぞ。小賢しい！猫の分際で！ウオォォォッ！！』

ジバニャン「猫の分際でとは何だニャ！』

煉獄「違う。君の事では無い！此は妖怪ウォッチ学園Y～Nとの遭遇の獅子黒カズマの声だ！』

善逸「ヲイいい加減にしろ！とっとと此処から出なきゃだろ！鬼は倒したんだから。確か鬼時間って鬼は一匹しか出ないんだろ？』

フユニャン「ああ、そうだったな済まん。出口はな…多分…ちょっと待ってろ！』

ふわふわと地面から軽く浮きながら進み、土管が三つ積まれた箇所に手を触れた、すると…

カアァァァ…！！

かごめ「わ、眩しい！』

フユニャンが触れたのは、土管の数センチ手前の空間だ。其処から、湧き出すように襖が光を放ちながら姿を現していく。

煉獄「見ろ！空間に襖が…！なる程、此が出口だな！』

現れた襖はゆっくりと合わせ目から左右に開いていく。中からも眩い光が溢れてくる。

フユニャン「そうだ。鬼を倒さなくても、此奴さえ見付ければ、後は触れば出られる。鬼時間は其れで解けて終わりだ』

炭治郎「早く出ましょう！』

襖から出ると、外の景色は直ぐに、元の姿に戻っていた。

ケータ「よかった。全くウィスパーには参るよ。バスターズの予行演習やるからっていきなり鬼時間に入るだなんて！しかも、手違いでハイレベルに設定し間違えただ何て…フユニャンとジバニャンがいてくれて無かったらあんなもんじゃ済まなかったよ。確かに鬼時間じゃ死なないけど！』

ウィスパー「其れはさっき謝ったじゃないですか！』

煉獄が此を聞いて、顔色を変える。

煉獄「何？まさか…さっきのあれは君達がわざと起こしたと言うのか？！』

ジバニャン「そうだニャ。言いだしたのはウィスパーニャンが。鬼時間は、バスターズをやる時に備えて擬似的に起こしたりもするニャ。只、バスターズ絡みの場合は、鬼を倒すか敗走しないと其れまでは襖は封印されてるから鬼時間からは出られないんだニャ』