鬼滅の妖怪奇談 (ページ23)

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かまぼこ隊現る(3) ページ23

かごめが挨拶した少年2人は、善逸と同じ年頃で、１人は緑色に黒の市松模様の羽織を着た、左の額に痣のある少年、後の１人は、何故か猪の頭巾を被った上半身裸身の少年だった。

煉獄の説明で、痣の有るのは竃門炭治郎、猪の頭巾を着た方は嘴平伊之助というらしいと判った。

炭治郎「初めまして。所で善逸、お前！朝からいきなり飛び出してったと思ったら…何で煉獄さんの屋敷に居るんだ！知ってるだろ？隠に運んで貰うか柱から呼ばれない限りは自分で柱の屋敷に向かうのは処罰対象になるって！死にたいのか！』

伊之助「紋逸のこったから、どーせド忘れしてんだろほっとけ！柱が直ぐ傍に仁王立ちしてんのに無事なら、何て事ねーだろ。でなけりゃ生きてる訳ねぇしな！』

煉獄「ああ大丈夫！彼の鎹雀が此方に来るのを彼が追って来たんだが、鎹雀が上手くやってくれたらしいから此処までの道は我妻少年には知られては居ない！』

炭治郎「そうですか、なら良いですけど。善逸、余り煉獄さんに迷惑を掛けるな！こっちはお前が朝からいきなり鎹雀を追うって飛び出してったから、気が気じゃ無かったんだからな！彼処の藤の花の家の人達に、この近くには炎柱様の御屋敷が在りますからお気を付け下さいましって言われていたし！』

善逸「判ったから何度も言わないでくれ！』

かごめ「賑やかな子達ね。あら？炭治郎君…だったかしら。その背中に背負ってる紅い箱は？鞄の代わりとか？珍しいわね』

炭治郎の背負い箱を指差して聞く。

煉獄「竃門少年、済まんが君の妹の事を彼女には一応伝える、彼女には昨晩に俺達の仕事に関しての話は伝えてある』

炭治郎「えっ？で、でも…！』

大丈夫なんですかという表情を浮かべる炭治郎。初めて会う一般人に話せるような内容では無いからだ。

煉獄は其れを見て、心配無いというように軽く笑む。

煉獄「大丈夫だ。信用出来る子だ彼女は。かごめ、その箱の中身は荷物じゃ無い。彼の妹が居るんだ。只…躰が鬼になっている為に昼間はああして箱に入っているが』

かごめ「えっ？それってどういう…？それに、昼間は日の光の下に出られないからだって言ってるみたいに聞こえますけど？』

伊之助「ん？昨日の夜に聞いてんだろ？鬼は陽光を浴びると、灰になって死んじまうんだよ。だから昼間は奴等は出て来ねぇんだ」

かごめ「待って！じゃあまさか…貴方の妹さんは、鬼の始祖とかいう奴に襲われるかして…鬼にされたの？だから…？』