かまぼこ隊現る(2) ページ22
煉獄「ふむ…ならば問題はあるまい。我妻少年!一旦騒ぐのは中断だ!待機命令!!』
摘まんだ雀から何やら聞き耳を立てた煉獄は、善逸に声を掛けて静かにさせる。
善逸「ハ、ハイ。ドウカセメテヒトオモイニ…』
煉獄「何をぶつくさほざいている!君の鎹雀が今説明してくれた。此処に俺の家があると気づいていたから、ワザと道が憶えられないように滅茶苦茶に複雑な道の上を飛びながら来たと…君は此奴の音を辿りながら只闇雲に掛けてきたと此奴が言っている。従って君は、此処の場所は記憶出来ていないと判断する。だから処罰対象とはならない。安心し給え!』
善逸「よ、よかった!有難う御座いま…あれ?君誰?使用人…って身なりじゃ無いけど…ま、まさか!この…野郎の愛人…やいあんた!こんな朝っぱらからこんな綺麗な子とイチャつくなんて…そう言えば自宅でこんな朝なのに隊服と羽織着たままだし!(其れはお前もだろう)いつ連れ込んだんだよこんな美人!』
かごめに気付いたのか、驚いたような顔で煉獄を指差して怒鳴る。
煉獄「おい君何を…どうかしたのか?いきなり訳の分からん事を!』
善逸「惚けんな馬鹿変態炎柱!どーかしたも高架下も無いんだよ馬鹿たれがっ!御館様に言い付けてやるぞ!おたくの糞恥知らず糞変態炎柱の糞野郎が自分の屋敷に未成年の婦女子を引き込んで良からぬ事をしてる…ヒッ!?』
チキリ。善逸の首筋に日輪刀を突き付ける。
煉獄「誤解も大概にして貰おうか!この子は昨日に、鬼絡みの疑いがある故保護したのだ。口を慎み給え!』
恫喝して黙らせる。固まってしまったので、慰めとかごめへの紹介も兼ねてどうせならと、煉獄は要(煉獄の鎹鴉)を善逸達が昨夜泊まった藤の花の家に飛ばし、隠達に残りのかまぼこ隊を屋敷に連れて来させた。
隠(後藤)「オラ着いたぞ。全く人使いの荒い…こんな朝早くに此奴らを炎柱邸に運べなんて指令されたから、何事かと思えば客人の紹介に招きたいからって…仕事にゃ違いないし別にいーけどさ、じゃあ俺らはこれで!おい、戻るぞ』
黒子のような姿の男数人は、2人の子供を抱えた腕から下ろして、させていた目隠しを外し、2人を残して足早に元来た道を去って行った。
煉獄「竃門少年、猪頭少年。久しいな!朝早くに済まない。逢わせたい者が居るので来て貰った次第だ。紹介する。昨日に任務帰りに保護した日暮かごめ少女だ!鬼血術に掛かった疑いがある故連れて来たのだ』
かごめ「あ、初めまして』
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作者名:みこち | 作成日時:2022年4月4日 21時