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「アレ」を指差して善逸は、
善逸「はい?」と、杉下右京みたいな台詞を吐いた。
其れを意に介さず(当たり前だ)イボイノシシは頭を振り立て、足を踏み鳴らしながら飛び込むや、食堂の中を辺り構わずに爆走し始めた。
ドシャッ!ガラガラ!バババ…!
角の机と椅子を薙ぎ倒し、向き直るやまたも走り出すイボイノシシ。
善逸「あ、危ない!早く捕まえなきゃ来る子達が怪我しちゃうよ!」
炭治郎「仕方ない!母さんに習ったやり方で…」
2人はイボイノシシに飛び掛かろうと身構えた。
だがその時、
暴れ回る天草…もとい、イボイノシシに続き、伊賀崎と竹谷八左右衛門が飛び込んで来た。
伊賀崎「あ〜あやっぱり此所に居たか、あ、お客さん達済みませんね。餌をあげようと檻を開けたら、急に散歩に行っちゃって…ハハハ。お茶目でしょその子」
善逸「ヲイあのな!其れは「単なる脱走」だろうが!散歩何て言わんわ普通はっ!」
続いて入って来た八左右衛門も軽く挨拶をしてきたが…その後の彼の発言に、炭治郎達は耳を疑った。
何と、檻を開ける前に手違いで他の檻も幾つか開けてしまっていて、中の生き物と虫、鳥などが出てしまっており、この後直ぐに全部探し出さなくては為らなくなったと言うのである。
炭治郎「其れは大変だ、手伝いますよ。何と何が居ないんですか?」
伊賀崎「あ…散歩に出てるのは、確認した限りじゃ、花男と花子と大山兄弟とじゅんいち2世とねねとリリーちゃんと玲子ちゃんと、後其れから…」
善逸「だから散歩じゃ無いだろって!一体何匹逃げてんだよっ!こりゃ捕まえんのは骨だ…」
炭治郎「あ、あの其れから、付けてる名前じゃ判りません。種族名を言ってください」
八左右衛門「其れだったら、大蜥蜴の兄弟と毒鳥のチンと毒蛇のデカい奴と毒蝶とカメムシと毒蜘蛛のタランチュラと毒の大蠍と狼と毒大百足と鷲ミミズクと大ゲジゲジと…」
煉獄「わ、判ったもう良い!我々も手伝うから、逃げたと思しき箇所に案内を至急頼む!」
煉獄は慌てて遮り、とりあえずとイボイノシシを伊之助が素早く確保し、煉獄は八左右衛門の後に続き炭治郎達と飛び出していった。
おばちゃんに、昼飯は此が片付き次第馳走になる!と言い残して…
ー裏山の林の中ー
善逸「あれ…彼処の枝に留まってる鳥…見た事無いけど、まさか捜してる奴じゃ?」
煉獄も其処を見遣ると、
煉獄「む…?ああ、間違いないな!あれはチンだ!」
誓って言うが、間違っても⭕ーの事等では無い。
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EM - 炭治郎が日輪刀を無くしてキレた時の台詞ですよね? (2022年1月20日 0時) (レス) @page1 id: 41f79f6239 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - EMさん» 有り難う御座います。因みに、タカ丸のこの台詞、鬼滅の刃の遊郭編のいつ頃か判りますか? (2022年1月19日 21時) (レス) @page1 id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
EM - 続編おめでとうございます。 (2022年1月17日 12時) (レス) id: 41f79f6239 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち | 作成日時:2022年1月17日 11時