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伊之助「はあ?悩みだあ?こんな時に何言い出しやがる!」
しかし、少女の声は続ける
?「猪のお兄ちゃん、貴方はお母さんに会いたいんでしょ?ずっと頭に在るんじゃない?」
伊之助は此を聞いた途端、あからさまに狼狽した素振りになる
?「思い出に、指切りげんまんの歌を歌ってもらった記憶があるんだよね?逢いたいんでしょ?」
伊之助「う、うるせぇ!」
?「金髪のお兄ちゃん、貴方は自分に自信が持てないんだよね。先生だったお爺さんに済まないってずっと悩んでるでしょ?」
善逸「っ!」
肩をビクリとさせる善逸
炭治郎「いい加減にしろ!何が言いたい!」
?「貴方は、妹さんを元に戻せるか、本心じゃ不安で堪らないんだよね?其処の炎の羽織の人とその仲間の柱の人達にも裁判で、仲間なのに掟に背いたって妹さんを否定されて、挙げ句には、動けない妹さんを刀で刺されたり鬼なんか殺せって笑われたでしょ?酷いよね。憎らしくて堪らないんでしょ?その煉獄って人が」
炭治郎「何を…!俺は煉獄さん達を憎んでなんかいないっ!確かにあの時は、信じられないって思ったけど!」
伊之助「裁判…?おい、何の話だよ!」
炭治郎「実は、那田蜘蛛山の時、しのぶさんに禰豆子が鬼の躰だって知られて…義勇さんが逃がそうとしてくれたんだけど、捕まって、気が付いたら御館様の屋敷で縛られた状態にされてて…煉獄さん達に禰豆子の件で裁判に掛けるって言われたんだ。結果的には判って貰えたからお前達には言わなかったんだよ」
伊之助「じゃあまさか、そん時に初めてギョロギョロ目ん玉に逢ったのか?他の柱共にも?」
炭治郎「ああ」
此を聞き、善逸は顔色を変えて煉獄を睨んで叫んだ。
善逸「禰豆子ちゃんを笑って刀で刺した…?!殺せって馬鹿にした?おい煉獄さん、今のは本当なのか!」
?「本当だよ。妹が鬼なのに庇うなんて殺して当たり前だって他の柱達と、ニコニコ笑ってたんだからその炎の羽織の人」
くすくすと続ける少女の声。
炭治郎「止めろ!善逸違うんだ。裁判だったから煉獄さんも立場上態度を曲げられなかっただけだ!悪い人じゃ無いんだよ!」
止せと煉獄が止める。
煉獄「言い訳する気は無い、その通りだ黄色い少年。俺達は、隊規違反を起こした竃門少年と禰豆子を断罪する為裁判に引き出した。御館様がお見えになる前まで、彼等兄妹を罵り傷付け、身内だからと鬼を庇う等有るまじき愚行だと嘲笑った。命を奪うのも断罪するのも然るべきだと言い放った」
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EM - 炭治郎が日輪刀を無くしてキレた時の台詞ですよね? (2022年1月20日 0時) (レス) @page1 id: 41f79f6239 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - EMさん» 有り難う御座います。因みに、タカ丸のこの台詞、鬼滅の刃の遊郭編のいつ頃か判りますか? (2022年1月19日 21時) (レス) @page1 id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
EM - 続編おめでとうございます。 (2022年1月17日 12時) (レス) id: 41f79f6239 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち | 作成日時:2022年1月17日 11時