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しかし、威力が些か強すぎ…
ドゴオォォッ!!
伊之助「あべしっ!!!」
水の檻から解放為れたは良いが、煉獄の呼吸の剣撃に吹っ飛ばされた伊之助は、そのまま躰ごと数メートル先の大木に頭から叩き付けられた。
伊之助は勿論この程度では倒れたりはしない。が、がくがくと怒りに震えながら煉獄を睨み、
伊之助「て・め・え・ギョロギョロ目ん玉!いきなり何しやがるっ!!」
煉獄「致し方なかろう。水を炎の呼吸で瞬時に蒸発させるしか手段が無かったのだ」
伊之助「だからってな!も少しやりよう位あんだろがっ!吹っ飛ぶなんて聞いてねーぞ!大体あんたは何から何まで力入れ過ぎ何だよ馬鹿力炎柱が!」
そんな言い争いをしている場合かと炭治郎達は焦る。
又もや少女の歌声が響く。
…龍神様には土の墓〜
…山へ埋められ一廻り〜
…3つ目の贄には木の仕置き〜
…叩いて転がし〜息絶やせ〜
煉獄「木の仕置き?まさか周りの木を…!」
炭治郎達も、辺りの木の上に居る5年生達に目を向ける。
しかし、やはり予感は的中した。
人形達がわらわらと、5年生達が居る木の根元に近寄り、何と木の中に躰を溶け込ませた。
煉獄「っ!不味い!君達、直ぐに其処から降り給え!危険だ!」
だが…
バキバキ…
久々知「な、何だこれは?!」
尾浜「枝が…籠みたいに!」
見る間に5年生達の足場の枝が形を変えながら5年生達を籠の鳥のように取り込んだ。
更に…
…龍神様には土の墓〜
…山へ埋められ一廻り〜
…4つ目の贄なら火で炙ろ〜
…焼いて焦がして〜息絶やせ〜
とんでもない言葉が響き渡る。
そして何と、5年生達の居る全ての木の根元が、燻り始めたのだ。見る間に幹がはぜながら燃え始める。
炭治郎「いけない!今助けますから!」
伊作「僕達もやる!」
煉獄「待て!」
伊作達はえっと立ち止まる。
煉獄「この火は只の炎では無い!君達は触れてはならん。直ぐに助ける!」
煉獄は炭治郎にも動くなと告げ、日輪刀を構えて瞬躰を使おうとした。が…!
バシュッ!!
シュルルル…ビシッ!!
煉獄「な、何っ!くっ!」
善逸「煉獄さん!」
煉獄が日輪刀を構えたと見るや、木々の幹から金属の光沢を放つワイヤー状の糸の束が伸び、煉獄を絡め捕った。
ワイヤーの上には、1本1本に一躰ずつ例の人形達が居る。
?「捕まえた。もう逃がさないよ。お兄ちゃん達、もしかして、凄く辛い悩みが在るんじゃ無い?」
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EM - 炭治郎が日輪刀を無くしてキレた時の台詞ですよね? (2022年1月20日 0時) (レス) @page1 id: 41f79f6239 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - EMさん» 有り難う御座います。因みに、タカ丸のこの台詞、鬼滅の刃の遊郭編のいつ頃か判りますか? (2022年1月19日 21時) (レス) @page1 id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
EM - 続編おめでとうございます。 (2022年1月17日 12時) (レス) id: 41f79f6239 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち | 作成日時:2022年1月17日 11時