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だが、この位置から鬼の真っ正面に突っ込めば、狙い撃ちに為てくれと言うのも同じだ。
シュドドッ!ババババッ!!
邪魔だとばかりに、鬼は脚先で天井に取り付いたまま両の腕を、目にも留まらぬ速さで彼方此方から撃ち出してくる。
しかも只突き出しているのでは無く、時折腕自体を強化樹脂製の鞭のように撓らせ、伊之助の躰を貫いて引き裂こうと四方八方から攻撃して来るのだ。
シュッ!ビュルルッ!!
バシッ!
シュッ!
伊之助「っ!痛っ!この野郎っ!!』
持ち前の野性的勘で、軽々と鬼の攻撃を滞空したまま躰を翻して回避する物の、時折爪先が伊之助の腕や肩先を擦る。
何とか隙を…!
伊之助が足技を振るおうとした瞬間、
シュッ!!
伊之助「っ!?おわっ!』
瞬躰で鬼の腕の間を軽々とすり抜けて来た煉獄が、片腕で伊之助の肩先をトンッ!と軽く突いた。
バフッ!
少し先の座席に投げ落とされる。
煉獄はそのまま男を抱え上げると、鬼の方を向いたまま後方へと瞬躰を使って後退していく。
シュルルル…!!
逃がすかとばかりに鬼の腕が煉獄と彼の抱える男を捕らえようと迫り来る。
しかし煉獄は余裕を崩さず、鬼の攻撃の射程距離の範囲外迄移動すると、男を手近の座席に降ろした。
そのまま直ぐさま鬼に向き直る。
鬼は獲物を眼前で掻っ攫われた為か、完全に激おこである。
鬼「ガアォァァァ―ッ!!』
煉獄目掛けて、挽肉にしてやるとばかりに腕を爪を剥いたまま振り翳す。
だが、こうなれば最早決着は着いたも同じだ。
日輪刀を鬼に正眼に構え、切っ先を突き出すや、叫んだ。
煉獄「炎の呼吸・七の型、ガンズン・ロウ(爆炎障壁)!!』
鬼「こ、この野郎…俺と同じ呪文を…?!』
煉獄「ほう…?少しは魔術の心得が在るようだな!簡単に死なれては面白くない。精々愉しませてくれ!』
…?
煉獄「ヲイ…ちょっと待ち給え!俺は何時から伝説の大魔導師に為った!此は鬼滅の刃だぞ!バスタードでは無かろう!』
ネタが古くてすいません。
途中で話が大脱線した。
乱太郎達は大笑いしている。
忍たまが絡むと、どんなにシリアスなアニメでも呑まれてしまうのだから面白…げふんげふん、始末に負えぬ。
有難う御座いましたと食器をおばちゃんに渡して皿洗いを終わらせると、話の続きをしようかと、校庭に行こうとした。
だが…
バタバタ…
何やら、足早に若者がやって来る。
乱太郎「あれ?利吉さん?如何したんですか慌てて』
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EM - 炭治郎が日輪刀を無くしてキレた時の台詞ですよね? (2022年1月20日 0時) (レス) @page1 id: 41f79f6239 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - EMさん» 有り難う御座います。因みに、タカ丸のこの台詞、鬼滅の刃の遊郭編のいつ頃か判りますか? (2022年1月19日 21時) (レス) @page1 id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
EM - 続編おめでとうございます。 (2022年1月17日 12時) (レス) id: 41f79f6239 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち | 作成日時:2022年1月17日 11時