ロスト・パピヨン (ページ7)

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『Aのことを私だけに任せないでよ…。

無理なのよ、、あの子は私じゃ話も聞かない』

『母親だろ、ちゃんとAと向き合ってるのか？またアンナばっかり、』

『なによ…、私がちゃんとしてないって言うの？！』

『そう言う事じゃなくて、なんでAがそうなのか考えてやったことはあるのかって言ってるんだよ！！』

『しらないわよそんなの！！大体、いつも家にいない貴方に言われたくないわよ！

ああもう、またAのせいでこれよ…』

『俺たちの問題だろ？！どうしてそうなるんだよ！』

『うるさいわよ！！そもそも私は2人目がほしいなんて思ってなかったのよ！！』

『仕方ないだろできたもんは！！それに結局最後に産むって決めたのはお前だろ？！』

… 、

唖然と、した

開いた口が塞がらなかった

私はずっと、ずっとずっと

お母さんとお父さんに
そんな風に思われていたの、？

｢…、っ、｣

望まれていなかったの？

私ができてしまったから、仕方なく産んだの？

ずっと、 " 要らない子 " だったの？

どうして今まで気づかなかったんだろう

ごめんね、お母さん。
私が毎日ストレスだったんだね。

ごめんね、お父さん。
私がいなかったら、お父さんが仕事をしすぎる理由もなかったのにね。

邪魔だったんだ、この家には

私という存在が。

『A…？』

｢！、｣

我に返って上げた顔は、お父さんの悲しそうな目をしっかりと認識した

『A、違うんだ、違う！！』

｢、っ、いい！大丈夫だから、｣

ごめんなさい、最後までワガママで。

でももう、居なくなるから。

だから、

許して…？

ドアの傍にいる私に向かって、焦って走り出したお父さんと

泣きそうな顔をして唖然と立ち上がったお母さんを最後に見て

｢…っ、｣

力の限りドアを押して

逃げるように

閃光が走る暗闇へ駆け出した。

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