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ただひたすら彼とソルが進む道を進んで、
やっと木々の間から 違う色が見えるようになってきた気がしてきた
｢疲れてない？大丈夫？｣
｢あ、うん…｣
もう着くからね、って
優しい顔でそう言ってくれたあなたは
何者で、ここは何処なの…？
なんて、やっぱり思わずにはいられない。
ペガサスがいる時点で、私が飛び出してきた家のある世界とは少し違うんだろうって。
でも半分 そんなわけないなんて思いつつ、
上げた顔の 先。
｢よし。着いたよ、｣
｢…わあ、｣
今日は、景色の美しさに何度感動したらいいんだろう。
彼が手のひらでそっと分けた緑は、よく見ればアーチみたいに楕円の形になっていて
まるでこの場所が、本当の この世界への入口かのように見えた。
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一歩踏み出して広がった世界は、まるで絵本に出てくるような
遠くまで広がった、綺麗な黄緑色の芝生。
段々に重なる小さな丘の集まりには、丸太で出来た通り道。
そこに幾つか建つ、木でできた可愛らしいお家。
周りにちょこちょこと咲いた花たちが加えている彩りが、ぽっと心を明るくさせた。
｢君、名前は？｣
｢A、｣
｢A…。すてきな名前、だね。｣
｢…そう？｣
｢うん。｣
似合ってるよ。
なんて言いながら笑って頷いた彼に、無意識ながら
ちょっとだけ 見惚れた気がした
数秒後、
｢コウキーーーーー！！！！！！｣
大きな声でそう叫びながら現れた、彼より少しだけ背の高い
これまた、男の子。
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作者名：スイ. | 作成日時：2021年10月1日 20時
