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56 聞きたい事 ページ7

ソファに押し倒され、兄者さんは私の上に跨ってきた。
再び私を見下す顔は色っぽくて。
見惚れて固まっていたら唇同士は触れ合った。
「んっ…!」
反射的に押し返そうとした手は、彼によって掴まれソファへ沈んだ。
最初は触れるだけだったが、舌が侵入してきて水音を立てている。
息苦しさにもがくと口は解放された。
涙目で兄者さんを睨んだが、ちゃんと睨めているのだろうか。
また彼を煽っているような気がした。
「無理矢理されたくなかったら、もうあんな事すんなよ…?」
「…っ」
その言葉に一度頷いて返事をした。

解放してくれると私を起き上がらせてくれた。
兄者さんは私を足の間に入れ、後ろから抱きしめ座った。
腕は腰に廻されていて、キュッと力が入っている。
「お前ヤベーぞ?」
ん、何が?
頭だけキョロキョロとおかしな所を探した。
後ろからクスクス笑い声が聞こえてくると。
「くく…っ、お前の心臓の音だよwやばいバクバクしてるぜ?」
「っっっ!?」
急に恥ずかしくなって離れようとするけど、彼は痛いくらい力を入れてくる。
「逃がさねーよw」

兄者さんは改めて私の事を聞いてきた。
簡単な自己紹介から始まり。
今まで付き合ってきたタイプ、理想、されて嫌な事、一緒にやってみたい事、将来の夢など。
満足するまで聞き込むと頬にキスをしてきた。
「もう一個聞きたい事あるんだけど」
「なんですか?」
「性感た…」
「言いませんっ!!!」

今日は私がライブで疲れているのを悟ってくれたのか、大人しく帰って行った。
その代わりデートの約束を交わした。
やりたい事に、私は『リアル脱出ゲーム』と答えた。
話には聞いていて、先日ニュースでも取り上げられていた。
自分が実際に密室に閉じ込められて、謎を解いてそこから脱出する。
そんな内容らしい。
昔から推理や謎解きには興味があったので、そんな面白そうなゲームがあるならやってみたいと思っていたのだ。
ちょっと気になるしお前が行ってみたいんだったら、と兄者さんがデートに誘ってくれた。
兄者さんバイリンガルだから頭の回転とか早そうだよね、絶対戦力になると思う。
俄然楽しみだ!

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うてちん(プロフ) - 20000hit&お気に入り登録、ありがとうございます!!! (2018年5月20日 16時) (レス) id: 77d85dec44 (このIDを非表示/違反報告)
うてちん(プロフ) - 13000hit&お気に入り登録、ありがとうございます!!! (2018年2月5日 22時) (レス) id: 77d85dec44 (このIDを非表示/違反報告)
うてちん(プロフ) - DOotakufujyosiさん» 只今、締切から解放されてますw (2018年2月5日 22時) (レス) id: 77d85dec44 (このIDを非表示/違反報告)
DOotakufujyosi(プロフ) - うてちんさん» ドンさんエンド待ってるぞ!! (2018年2月4日 20時) (レス) id: 53ca2769fb (このIDを非表示/違反報告)
うてちん(プロフ) - はくや。さん» コメありがとうございます!そう、私もおっつん推しなのに、この作品を書いている間は兄推しかも?と錯覚してしまうほど感情移入してしまいました。そして次はドンさん推しになる事でしょうw (2018年2月4日 19時) (レス) id: 77d85dec44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うてちん | 作成日時:2018年1月12日 14時

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