68 涙とココア ページ19
私は兄者さんに包まれたまま泣いた。
それに気付いた彼は頭を撫でてくれたり、背中をポンポンと叩いて落ち着かせてくれる。
優しさが伝わってきて、堪らず彼を抱き締め返した。
「なぁA…。お前さっき言ったよな？」
「はぃ？」
兄者さんは少し距離を取り、したり顔で私の顔を見てくる。
「俺の事が？なんだって？ん？」
…そうだ。
話の流れで告白してしまったんだった…。
彼はもう一度言ってほしいみたい。
こうなってはもう照れてる場合じゃない。
「好きです…兄者さんの事…」
「んじゃ。疑似恋愛とかいうやつ、もう必要ねーよな？」
その言葉にこくりと頷いた。
「じゃあA。もうお前は俺の女だ」
「っ…はい」
返事を聞くと唇は重なり合った。
恋の始まりは涙とココアの味がした。
兄者さんは仕事も放り投げて飛び出してきたようで。
せっかく恋人同士になれたんだから一緒に居たい、と言う彼を宥め今日は帰らせた。
小腹を満たし、お風呂にも入ったからあとは寝るだけの状態。
兄者さんにおやすみのメールを送って寝ようと思う。
けど、やはりもう一人。
ドンさんにも報告しなきゃ今日はぐっすり寝れそうにない。
『嫌な気持ちにさせたらごめんなさい。でもドンさんには言わなきゃと思って。
あのあと兄者さんと話し合って、彼と付き合う事になりました。ドンさんの後押しがあったからだと思ってます。
気持ちに応えられなくてごめんなさい。だけど、私の事を好きになってくれてありがとう。
良ければこれからもどうぞよろしくお願いします。』
フラれた相手と仲良くなんかしたくないだろう。
でもドンさんなら…。
そんな期待があった。
そのあと兄者さんにおやすみメールを送り今日は寝る事にした。
疲れていたみたいで、横になると睡魔が襲ってきてすぐ寝入ってしまった。
翌朝スマホの通知音で目が覚めた。
そうか、今日は日曜で休みだからアラームセットしなかったんだっけ…。
兄者さんからのモーニングコールだった。
朝から仕事で夕方には終わるから。夕方くらいに報告がてら兄弟宅に来ないか、というお誘いだった。
もちろん暇な私はOKの返事を返した。
そしてもう一通、通知があった。
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うてちん(プロフ) - 20000hit&お気に入り登録、ありがとうございます!!! (2018年5月20日 16時) (
レス) id: 77d85dec44 (このIDを非表示/違反報告)
うてちん(プロフ) - 13000hit&お気に入り登録、ありがとうございます!!! (2018年2月5日 22時) (レス) id: 77d85dec44 (このIDを非表示/違反報告)
うてちん(プロフ) - DOotakufujyosiさん» 只今、締切から解放されてますw (2018年2月5日 22時) (レス) id: 77d85dec44 (このIDを非表示/違反報告)
DOotakufujyosi(プロフ) - うてちんさん» ドンさんエンド待ってるぞ!! (2018年2月4日 20時) (レス) id: 53ca2769fb (このIDを非表示/違反報告)
うてちん(プロフ) - はくや。さん» コメありがとうございます！そう、私もおっつん推しなのに、この作品を書いている間は兄推しかも？と錯覚してしまうほど感情移入してしまいました。そして次はドンさん推しになる事でしょうw (2018年2月4日 19時) (レス) id: 77d85dec44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うてちん | 作成日時：2018年1月12日 14時
