40（壱馬side） ページ40
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壱馬side
覗き込んだ彼女の顔は赤く染まっていて
少し離した身体のお陰で
小さな両手は俺の肩へと置かれている
壱「なぁ…」
と呼びかけても、なかなか目を合わせようとはせず、ぐいっと顔を背けてそっぽを向く
壱「こっち見ろって」
「…嫌です」
壱「何で？」
チラ、とこっちを見たと思えば
「これ以上ドキドキしたら…ダメな気がする」
と、小さな声で呟いた
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壱「…」
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そんなこと言われたら…
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「…ッ！かず…」
壱「…ええやん、ダメになれば」
そっぽを向いたままのAの首筋に唇を這わせ、
驚いた彼女が此方を見て名前を呼ぼうとした瞬間、その口を塞ぐようにキスをする
何度も、優しく口付けをしていくと、初めは小さく抵抗していたAも、段々と応えてくれて
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「んっ…」
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と小さく漏れ出す甘い声と同時に、肩に掛けていたブランケットが滑り落ち
華奢な肩が露わになる
ドクン、と暴れかけた心臓を抑えようと
彼女へと視線を移すと
熱っぽく、色っぽい瞳に捉えられる
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壱「A…」
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綺麗な髪を撫でて優しく引き寄せると、小さな両手が背中に回ってきたのを確認した
ぎゅ、と力を込めて抱き締めた後、彼女の両手を自分の肩へと回させて、身体ごと持ち上げてベッドへと降ろす
上から見下ろしたAは、どうしようもなく綺麗で
惹かれるように、赤い唇へと、ゆっくりと近付くと
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「好き…壱馬」
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と、愛らしく動いたのを確認する
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壱「…俺も好きやで」
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大切な物を扱うように、何度も口付けをする
時折漏れる悩ましい吐息を感じながら、何度も
壱「…A」
初めて会った日から、真っ直ぐな目で応援していると言ってくれたあの日から
きっと俺は、彼女との未来を描いていた
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壱「寂しい想いとかさせへんから…」
だから…
壱「俺の彼女に、なってくれへん？」
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瞳の奥がゆらりと揺れた後、屈託のない笑顔を向けたAに、愛おしさを込めたキスを落とした
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蘭(プロフ) - スーさん» 初コメントありがとうございます！この作品が大好きだと言って頂けたので、これからも頑張れそうです涙 そう言って頂けると自信がつきます！是非これからの展開も楽しみにして頂けたら嬉しいです(^^) (2019年11月18日 19時) (
レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - hkrさん» 何回も読み直して頂けているなんて…感激です…。長い文章を書いてしまっているため、読むのが大変だと思うので、尚更感激です…涙 これからも頑張りますので、是非楽しんで頂けたらと思います(^^)ありがとうございます！ (2019年11月18日 19時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - みっちゃんさん» コメントありがとうございます！全て読んで頂けたなんて嬉しすぎます涙 楽しんで頂けているみたいで本当に嬉しいですし、これからも頑張りたいと思えます！是非これからも宜しくお願い致します(^^) (2019年11月18日 19時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
スー(プロフ) - 初コメントです！いつも、楽しくよませてもらってます！この作品大好きです！これからも頑張ってください！ (2019年11月18日 7時) (レス) id: d70ff03ee4 (このIDを非表示/違反報告)
hkr(プロフ) - 更新ありがとうございます！ 蘭さんの作品が好きで何回も読み直してしまいます(●´▽`●) これからも更新頑張ってください！ いつも楽しみにまってます(´∀`)！！ (2019年11月18日 4時) (レス) id: 6c0b67dbf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭
| 作成日時：2019年5月26日 22時
