22 ページ22
.
.
.
「……うぁ〜…」
日中になかなか太陽が顔を出さないにも関わらず、じめじめとした夜の時間
キャミソール一枚でちょうどいい、と思える気温の中で、 携帯電話と共にベットの上
「いや、こんな事書いたら…あっ!!」
やらかした、と思った時にはもう遅く
消去しようと伸ばした親指は送信ボタンを押し、スコンッ、と腑抜けた音が彼にメッセージを送った
「……最悪」
LINEなんて使わないし、男の人ともメッセージのやり取りなんてしないし…
顔を枕に押し付けてバタついてみるけれど
『何て送るのが正解、』
と中途半端な文章の横に、既読の文字がつく
返信、来るかな、とチラリと覗いてみたり
何度確認してみても
彼からのメッセージはなかなか届かなかった
「…」
想像以上に落ち込む自分が居て驚く
まだ何も知らない人のこと、いつの間にそんなに好きになってるのよ?と、思わず面食らった
もう寝てしまおう、とベッドに身体を沈ませた時
〜〜〜♫
サイドテーブルに置いた携帯電話が着信を知らせた
スクリーンに表示された名前に、ドキ、と胸が鳴る
.
「…もしもし」
一つ、呼吸を置いて、通話ボタンを押すと
壱『…起きとった?』
と、直接聞くよりも少しだけ低く、甘い彼の声
「うん…起きてた」
と答えると
壱『良かった。ごめんな?遅くに』
「大丈夫…どうかしたの?」
壱『ん…声、聞きたくなってん』
凄く遅い時間でもないけれど、
こちらの都合を気にしてくれる事
きゅん、としてしまうような言葉で
素直に気持ちを伝えてくれた事
少し、彼を知れたようで、嬉しくなった
すると、電話越しに風の音がして
まだ外に居るんだ…と思った後、鼻をすする音
「風邪引いてるの?」
壱『あー…いや、引いてへん』
「本当?あまり無理しないで」
壱『ふふ笑 …あ、LINEありがとう』
と優しい声で言われ、あの時の失態を思い出す
「ごめんなさい、あんなの…」
壱『内容は何でもええの』
「…そうなの?」
壱『Aからやったら、何来ても嬉しいし』
と、また胸を高鳴らせる発言を落とす
.
3556人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蘭(プロフ) - スーさん» 初コメントありがとうございます!この作品が大好きだと言って頂けたので、これからも頑張れそうです涙 そう言って頂けると自信がつきます!是非これからの展開も楽しみにして頂けたら嬉しいです(^^) (2019年11月18日 19時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - hkrさん» 何回も読み直して頂けているなんて…感激です…。長い文章を書いてしまっているため、読むのが大変だと思うので、尚更感激です…涙 これからも頑張りますので、是非楽しんで頂けたらと思います(^^)ありがとうございます! (2019年11月18日 19時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - みっちゃんさん» コメントありがとうございます!全て読んで頂けたなんて嬉しすぎます涙 楽しんで頂けているみたいで本当に嬉しいですし、これからも頑張りたいと思えます!是非これからも宜しくお願い致します(^^) (2019年11月18日 19時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
スー(プロフ) - 初コメントです!いつも、楽しくよませてもらってます!この作品大好きです!これからも頑張ってください! (2019年11月18日 7時) (レス) id: d70ff03ee4 (このIDを非表示/違反報告)
hkr(プロフ) - 更新ありがとうございます! 蘭さんの作品が好きで何回も読み直してしまいます(●´▽`●) これからも更新頑張ってください! いつも楽しみにまってます(´∀`)!! (2019年11月18日 4時) (レス) id: 6c0b67dbf3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蘭 | 作成日時:2019年5月26日 22時