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あっという間に時は流れ、約束の土曜日
佐野珈琲で哲也さんを待つ
土曜日だから、勿論営業はしているけれど、マスターのご厚意で休みを頂けた
「あ、哲也さん?」
お店の前で待っていると、
マスクと眼鏡姿の哲也さんが現れる
哲「車、あっちに待たせてるから行こう」
「……不審者?」
哲「誰が不審者や笑」
振ろうとした手を一度引っ込めてしまったのは
あまりにも完全防御の姿勢で近付いてきたせい
哲「一応芸能人なんだってば〜」
「分かりました笑」
哲「信じてないな?お兄さん悲しい…」
シュン、という効果音がつきそうなくらい大きく肩を落とした哲也さんの後を追い、乗り込んだ大きな車
「哲也さんが運転するんじゃないんですか?」
促されるがまま後部座席に乗り込み、シートベルトを締めると、哲也さんも後から乗り込み、横に座る
哲「まあ、プライベートじゃないから」
「…なるほど?」
仕事の時は送り迎えが付いてるのか、なんて思いながらも首を傾げると、再びふふっと笑われた気がした
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哲「着いたよ」
「あ、はい!」
仕事について詳しく話される事も無く、疲れているのか目を瞑って眠りについていた哲也さんを横目に
流れる景色をぽーっと眺めていたら、気付けば目的地
哲「こっちは裏口だから、メンバーとかにも会うと思うけど、その都度紹介するね」
彼がどの部類のLDHかはまだ分からないけど
メンバーだなんて言われたら、
本当に芸能人みたいで緊張しちゃう…
『staff』と白字で書かれた黒のTシャツを着た人が、すれ違う度に哲也さんに挨拶をしていて
私は、なんていうか…
「あの、私…場違い感が凄いです」
哲「えー?そんな事ないよ?」
「そうですかね…」
哲「今は哲也の女として顔パスなんだから、もっと自信持ちなって!」
「え…」
哲「あ、アキラ!」
目線の先を見ると、アキラと呼ばれた男の人が、テーブルに置かれたペットボトルを手にした所で
ア「おー!おはようございます!
…あ、どうも初めまして」
ペコリと頭を下げたその人物は
「…EXILEのアキラさん!」
テレビで何度も目にする、よく見知った顔だった
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蘭(プロフ) - スーさん» 初コメントありがとうございます!この作品が大好きだと言って頂けたので、これからも頑張れそうです涙 そう言って頂けると自信がつきます!是非これからの展開も楽しみにして頂けたら嬉しいです(^^) (2019年11月18日 19時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - hkrさん» 何回も読み直して頂けているなんて…感激です…。長い文章を書いてしまっているため、読むのが大変だと思うので、尚更感激です…涙 これからも頑張りますので、是非楽しんで頂けたらと思います(^^)ありがとうございます! (2019年11月18日 19時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - みっちゃんさん» コメントありがとうございます!全て読んで頂けたなんて嬉しすぎます涙 楽しんで頂けているみたいで本当に嬉しいですし、これからも頑張りたいと思えます!是非これからも宜しくお願い致します(^^) (2019年11月18日 19時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
スー(プロフ) - 初コメントです!いつも、楽しくよませてもらってます!この作品大好きです!これからも頑張ってください! (2019年11月18日 7時) (レス) id: d70ff03ee4 (このIDを非表示/違反報告)
hkr(プロフ) - 更新ありがとうございます! 蘭さんの作品が好きで何回も読み直してしまいます(●´▽`●) これからも更新頑張ってください! いつも楽しみにまってます(´∀`)!! (2019年11月18日 4時) (レス) id: 6c0b67dbf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭 | 作成日時:2019年5月26日 22時