37(壱馬side) ページ37
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壱馬side
驚く彼女に微笑みかけ、耳元から離れてしまっていた携帯電話を戻すように促した
慌てながら耳元に電話を置いた事を確認して
壱「そっち、行ってええ?」
と、彼女に問いかける
すると、コクコクと頷いたから、彼女の居る二階へと、階段を上って歩みを進めた
一番奥に、驚いたままのAが見える
…大人っぽく見えて、意外と感情豊かやねんなぁ
知れば知るほど、深みにハマっていく気がして
けれど、こうやって歩みを進めるように、自分から彼女の魅力に惹かれていく
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「何で…どうして?」
壱「会いたかったからって言うたやん」
目の前まで行くと、お風呂上がりなのか頰がほんのりピンク色に染まっていて
化粧を落とした後の彼女の素顔は、あどけなくて可愛らしい少女のようだった
にしても…
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壱「中、入らせてくれへんの?」
「いいけど…狭いよ、うち」
壱「気にせえへんよそんなん」
「じゃ、どうぞ…」
ドアを開けて、何となく目を逸らされつつも、彼女の部屋へと足を踏み入れた
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「適当に座っていいよ、今珈琲淹れるね」
キッチンに立ってお湯を沸かし始める
部屋に置かれたベッドの下に腰をおろすと、優しくて甘い香りが部屋中に広がっていることに気付く
柄にも無く、胸が高鳴る
なかなかこっちへ来ないAは、暫くすると温かい珈琲を淹れてきてくれた
壱「ありがとう」
「うちにあるのはインスタントなんだけどね笑」
ごめんね、と笑う彼女に首を振ると、
少し離れた所に腰をおろした
壱「下寒いやろ?上座ればええやん」
「や、そんな、いいよ!!」
キャミソールにショート丈のパンツで、体操座りをして小さく丸まっている彼女
緊張しているのか、近寄ろうともしないし…
でも俺やって男やから、そんな格好で二人きりは、真面目な話集中出来へん
「わっ…寒くないよ?」
壱「どこ見たらええか分からんし」
「…ごめん」
壱「いや、風邪引かれたら困るしな」
ベットにあったタオルケットを、彼女の肩から掛けたはいいけど、少しシュンとされてしまう
少し強い口調になってしまったけど
ちゃんとAに、俺の気持ちを伝えたい
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蘭(プロフ) - スーさん» 初コメントありがとうございます!この作品が大好きだと言って頂けたので、これからも頑張れそうです涙 そう言って頂けると自信がつきます!是非これからの展開も楽しみにして頂けたら嬉しいです(^^) (2019年11月18日 19時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - hkrさん» 何回も読み直して頂けているなんて…感激です…。長い文章を書いてしまっているため、読むのが大変だと思うので、尚更感激です…涙 これからも頑張りますので、是非楽しんで頂けたらと思います(^^)ありがとうございます! (2019年11月18日 19時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - みっちゃんさん» コメントありがとうございます!全て読んで頂けたなんて嬉しすぎます涙 楽しんで頂けているみたいで本当に嬉しいですし、これからも頑張りたいと思えます!是非これからも宜しくお願い致します(^^) (2019年11月18日 19時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
スー(プロフ) - 初コメントです!いつも、楽しくよませてもらってます!この作品大好きです!これからも頑張ってください! (2019年11月18日 7時) (レス) id: d70ff03ee4 (このIDを非表示/違反報告)
hkr(プロフ) - 更新ありがとうございます! 蘭さんの作品が好きで何回も読み直してしまいます(●´▽`●) これからも更新頑張ってください! いつも楽しみにまってます(´∀`)!! (2019年11月18日 4時) (レス) id: 6c0b67dbf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭 | 作成日時:2019年5月26日 22時