お兄ちゃんはスーパースター【Kazuma.K】3

お兄ちゃんはスーパースター ページ12

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存分に癒されてAちゃんを解放した途端に颯太の後ろに隠れるAちゃん。

……ちょっと嫉妬した。


そして2人が並ぶと分かる。



「……なんか颯太とAちゃんって似とる」

「「え？」」

「あ、確かに」

「なんか雰囲気似てるよね」

「生き別れの兄妹だったりして……？(笑)」

「な、ないないない！こんなパーフェクトな人と兄妹なんて！」

「颯太って割とポンコツなんだよ」

「勇征くんにだけは言われたないです」



なんだとぉ、と勇征は颯太を追いかける。



「か、壱馬さん、だずげで、……」

「おいで、(笑)」

「「「(？？？)」」」



ボーカル2人を見て心臓を抑えるAちゃん。

……うん。いつも通り。()









泊めてくれたお礼としてAちゃんが美味しそうな朝ごはんを作ってくれた。

隣でしっぽを振ってる颯太は、高いところにあるお皿を取る係。


あ、俺？

俺はキッチンに入ってもなんもできひんから運ぶ係。


……のはずだったのに。



「あ、Aちゃん運んどるやん」

「……あぁ！そうだった！普通に忘れてました、」



つい癖で、とAちゃんはテーブルに朝ごはんを置く。

また美味しそうな大量のフレンチトースト……。



「Aちゃんってどこでこんなに美味しそうな料理習ったん？」



颯太はそう言って、ちゃっかりAちゃんの隣に座る。

そして慧人も颯太の逆サイドに座った。



「んー、どこでと言われたら……どこでしょう？」

「えー意味深ー(笑)」

「ちっちゃい頃から母子家庭で家に誰もいなかったからですかね」



フレンチトーストぐらい誰でもできますよ、とAちゃんは笑う。


……俺も一応父子家庭やったのにこの差ってなんなんやろ。()

やっぱり女の子は何歳でも家庭的なんやろか。

うん。多分違うな。Aちゃんだけやわ。きっと。









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