lie or real？【Kazuma.K】

重症 ページ7

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あれから何時間がたったんだろう。



カップに入っていたはずのコーヒーはいつの間にか空になっている。

窓の外に目をやると、すっかり真っ暗になってしまっていた。



スマホのロック画面を確認すると、19:48の文字。


そしてその奥には、昔の私と壱馬とのツーショット。

今の壱馬、この時の写真と全然違う。

見違えるほどイケメンになっちゃって……(笑)



上にスワイプすると、通知が来ていた。






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……きた。

思わず頬が緩む。



今日は仕事だったのかな。

いつもより反応は遅かった。


そんなことを考えてしまうあたり、かなりの重症なんだと思う。

壱馬のこと好きすぎかよ、と自分にツッコミを入れてソファから立ち上がる。



そういえば、お昼ご飯すっぽかしたなぁ。

朝起きてから何も食べてないとなると、さすがにお腹が空いた。

何作ろう、なんて考えながらいつも通り冷蔵庫を開ける。



……本当に、文字通り『何も無い』。

あるのは調味料ぐらい。

女子力と生活感の無さが滲み出てる。

インスタント麺なんか食べたらまた七瀬に怒られそうだなぁ、



「……しょうがない。買いに行くか、」









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