─ 番外編�� ─ ページ34
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1日かけた撮影が終わった。
疲れたなぁ、なんて思いながら楽屋に戻る。
癖でスマホを触ろうとした時、ふと思い出して手を引っこめる。
エゴサは1人でしない、と約束した。傷つくのは自分だから。
だから世間の声は私たちにはほとんど届いていないし、少なくともよく思ってない人は想像以上にいると覚悟している。
そんな時に新曲なんて出していいんだろうか。
頭の中でぐるぐるそう思っていたら撮影が伸びてしまった。
仕方ない。自業自得。
むしろスタッフさんたちに申し訳ない。
謝った方がいいかな、なんて考え始めたその時、両腕を組まれた。
久しぶりに会った碧ちゃんと朱里ちゃんだった。
「「lieさん！」」
「は、はい、」
「「事情聴取です！」」
「……ん？ん？！」
そのまま楽屋の隣のメイクルームに連行された。
メイクルームに着くと、即座に鏡の前に座らされた私。
メイク落としてくれるのかな。
明日はオフだしさっさと寝られるなぁ。
……そう思った私がバカだった。
「なんですかこれ！」
碧ちゃんはそう言って、スマホを私の目の前に突きつける。
画面いっぱいに広がる私と壱馬の交際記事。
スクロール、スクロール。全てが私たちの記事。
「あー、……ははっ、(笑)」
「笑って誤魔化すな！」
「(ホントに笑って誤魔化す人いるんだ……。)」
私のlieさん取られた、と本気で悲しそうにしてる碧ちゃん。
そこまでしゅんとされると私も申し訳なくなってくる。
「「「何それロマンチック」」」
「どこら辺がロマンチックだった？」
誕生日の12時頃の話、居酒屋で飲んだこと、その時撮られたこと、後日お付き合い、……という流れを適当に説明した。
その間にも何度か出てきた“ロマンチック”の言葉。
ロマンチックだったのは『ええとこのホテルでも行く？』だけだった気がする。あと誕プレ。
とその時スマホが鳴った。
Kazuma一緒に帰ろ
「……そういえば川村くん、さっきチラッと撮影見てたよ」
「は？！」
「廊下いるんじゃない？」
七瀬の口からとんでもない言葉が飛び出してきた。
壱馬が見た？撮影を？うわ恥ずかし、……。
「はーい、完成でーす」
「さっさと行かないと彼氏待ってますよっ」
「さっさといけこのリア充め」
七瀬はそう言って楽屋のドアを開ける。
「……あ、おかえり」
……なんかいっぱいいますけど。
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L(プロフ) - katayose08さん» コメントありがとうございます！わわわ！お誕生日おめでとうございます！このコメント見て私もにやけました(笑) なんて偶然……！壱馬さんにエメラルドグリーン貰っちゃってくださいっ(はーと) これからもよろしくお願いします！ (2020年6月7日 20時) (
レス) id: c720a73cf9 (このIDを非表示/違反報告)
katayose08(プロフ) - コメント失礼します！実は私今日誕生日で…(だから何って感じですみません)まさか好きな作品でこんな偶然…奇跡があるなんて思わなくて1人悶えてます…！いつも応援してます！これからも頑張ってください！ (2020年6月7日 19時) (レス) id: c639772b61 (このIDを非表示/違反報告)
L(プロフ) - おしおさん» コメントありがとうございます！わわ！そう言っていただけてめちゃくちゃ嬉しいです(涙) 更新頑張ります！よろしくお願いします！ (2020年6月4日 12時) (レス) id: c720a73cf9 (このIDを非表示/違反報告)
おしお - めっちゃ面白いです！これからも更新頑張ってください！体調、お気を付けてください(^-^) (2020年6月4日 11時) (レス) id: 9ab6e33145 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：L
| 作成日時：2020年6月3日 10時
