登坂妹は打ち明けたい ページ3
「そ、そんな事無いです！だって壱馬くん私に何も言わなかった……………」
壱「言えへんかっても知ってるよ。俺は
例えば臣さんは勿論、今市さん、岩さんにもA冷たい所あるやん？
あぁいう時のAは真っ直ぐ自分の意見というか、思いを伝えてる時
自分を受け入れてくれる人達やから安心出来るから自然と笑ってるやろ？
.
でも俺とか、メンバーとかにはまだまだ猫被ってるから態度が違うなぁって。後声のトーンや表情も。」
「……………………………それだけ分かっててなんで私と付き合ったんですか」
私だったらきっとそんな人は嫌いだ
壱「それがAの優しさやったから」
「………………………………………………やさしさ？」
.
壱「んー、その言葉が正しいか分からんねんけど
人によって態度を変えるのって捉え方によっては良くない方に捉えるかも知れんけど、Aは自分の気持ちや意見を言って人を傷付けるのが嫌やからやん？
それって優しさじゃない？Aなりに考えてしてる事やろうし、周りに好かれようとする努力って凄いと思う
人と接するのとか、良く見られるのって難しいと俺も思うよ
だからそれをしてるAの事俺は嫌いにならないよ」
「……………………………壱馬くん」
兄が言っていた"壱馬は信じていい奴"その言葉の意味がようやく分かった気がする
壱馬くんなら分かってくれる。頭ではそう思っててもいざ言葉にして嫌われたらなんて心配していた自分がバカだった位に彼は一つの物事でなんて決めつけたりなんてしない
壱「だからAの事大好きだよ？俺の事信じて」
「私、、、、壱馬くんに嫌われたらどうしようって思っちゃったから何度言おうって思っても言えないくて……………」
壱「俺やって言いたい事は真っ直ぐ言うから嫌われる事も多くてさ、けど自分の意見は貫き通したい
やけど、他人から嫌われるのとか怖いなって思ってしまう
今もそう。やけど、俺にはメンバーが居って、Aが居って沢山俺の事信じてくれる人が居るから言える事でAは怖かったよな
俺が傍に居るよ、大丈夫。」
「……………壱馬くん聞いてくれますか？」
頭を撫でて抱き締めてくれる壱馬
壱「ん、Aのペースで良いから」
今なら言えそうな気がする………………………
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作者名：みくたん | 作成日時：2020年8月9日 15時
