第74話「久しぶりの親友との時間」 ページ26
優子は友美を久しぶりに自宅に招くことにした。
友美「お邪魔しま〜す」
麻里子「あら、友美ちゃん！」
麻里子は思わぬ来客に驚いていた。
友美「お久しぶりです…」
麻里子「大丈夫なの？もう」
友美「はい、おかげさまで」
優子「今日、とも泊まってくから」
麻里子「あら、そうなの？でも今日、吉本先生が来る日じゃ…」
優子「大丈夫大丈夫！」
優子は友美を連れ自分の部屋へと向かった。
友美「うわ〜、久しぶりだなぁ。優子の部屋に来るの」
優子「そうだったね」
優子にとって久しぶりの友人と過ごす時間が、再び訪れたことが幸せだった。
優子「何して遊ぶ？」
友美「う〜ん、何しよっかな…」
優子「ガールズトークとかは？」
友美「私ずっと引きこもってたんだけど！」
優子「そうだったね(笑)」
2人「アハハハハ！」
そのまま2人は結構な時間、部屋の中で色んな事を話し続けた。
そして5時ごろ、家庭教師がやってきた。
吉本「こんばんわ〜！」
麻里子「あら、先生。今日は早いんですね」
吉本「ちょっと近くに用事があったもんですから。優子ちゃんは？」
麻里子「あ、今、友美ちゃんと部屋に」
麻里子が告げると、吉本はいつもの早い足取りで部屋に向かった。
麻友「ただいま〜」と麻友が家に帰ったのは7時前だった。
麻里子「麻友ちゃん、遅いんじゃないの？」
麻友「別に関係無いでしょ…」
そのまま自分の部屋に戻っていく。
リビングのテーブルには、コンビニ弁当の食べあとがたくさん置かれてあった。
夜の通学路を歩く2人の生徒がいた。
一人は身も心もボロボロの男子生徒。
もう一人の女子生徒は目に涙を浮かべていた。
？『ゴメン…、僕のせいで…』
？『私は…、平気だから…。あんなの…、全然、平気だから…』
しかし涙はドンドン溢れ出ていた。
少年は、少女にそれ以上かけてあげる言葉が分からず
ただただ自分の不甲斐なさに苛立ちを覚えていた。
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作者名：神楽リュウ | 作成日時：2013年6月20日 23時
