第68話「新しい環境」 ページ20
吉本「へぇ〜、保健室の先生優しいんだな」
家庭教師は椅子に座りながらくるくる回っている。
吉本「で、結局行ったの？教室に」
優子「行きました…、そしたら…」
友美「あっ、優子〜！」
教室に入った彼女に声をかけたのは友美だった。
彼女は楽しそうにクラスの女子と話していた。
優子「とも？なんで…？」
すると、友美の隣にいた一人の女子生徒が代わりに説明してくれた。
？「実は高橋さんがしばらく学校に来なくて。
そのことを私が連絡したら友美ちゃん、また学校に来てくれたんですよ！」
優子「えっと、誰だっけ？」
正直、優子にはその少女に見覚えが無かった。
指原莉乃「ああゴメンなさい！私、友美ちゃんと同じクラスの指原莉乃です！」
優子「指原さん…」
友美「ちょっとさっしー、そんなにグイグイ話しかけたら、優子困っちゃうでしょ？」
指原「マジですか！？ゴメンなさい！」
何故か彼女は、土下座をしてきた。
優子「イヤイヤ！ちょっと、顔あげて！」
指原「許してください！この通り！」
これじゃ、まるで自分が彼女をいじめているようだった。
吉本「アッハハハハ！いいねぇ、その娘」
優子「全然良くないですよぉ」
吉本「じゃあ友美ちゃんも学校に来れたわけだ」
優子「はい」
答える優子の表情は嬉しそうだった。
吉本「で、新しい友達も出来た」
優子「はい」
吉本「そっか、よかったな優子」
家庭教師は優子の頭を撫でた。
慣れない行動に思わず驚く。
優子「ちょっ、何なんですか！急に…」
すると急に吉本は立ち上がった。
吉本「まぁ頑張れよ」
それだけ言うと、そのまま部屋を出て行った。
優子「頑張るって、何を…？」
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作者名：神楽リュウ | 作成日時：2013年6月20日 23時
