【H×H】なんでも屋さんの店主とは (ページ49)

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便利屋ページ49

ウイングさんがある程度おさらい、という感じに軽く説明して、お手本を見せると水が溢れ出した。

ほらぁ！！！！言った(言ってない)じゃんか！！！！
水桶用意するとかした方がいいと思うよ私は！！

そのままゴン→キルア→ズシの順でやる。
このために私は呼ばれたようなもんなのに出番は無しですか。

ウイング「ではAさん、お願いします。」

A「あ、はい」

ウイングの説明の流れで一緒にやる。
久々にやるからどうなってんだろ、なんか怖いなぁ

私は一気に集中して精神力を高める。
こうなると一切私にその一瞬の記憶はない。

キルア「おいこれ……」

ゴン「Aストップストップ！」

ゴンの声で私は意識を戻して発を止める。
うわぁ、酷い状況。
グラスは溶けて水は蒸発。葉っぱは消えた、って言うか枯れすぎて細かくて見えなくなったんだと思う。

ズシ「えぇ、えぇ！！どうなってるんすか師範代！」

ウイング「これがどれにも属さない。特質系です。彼女の場合日々それが強くなりつつある。」

A「さっき、ウイングさんが特別な環境で育ったりとかって言ってたでしょ。私の場合血が関わってたりもする。

環境下もそうだけど。私は生まれつき憑き護で、それも関係あると思う」

ゴン「憑き護って…？」

A「不幸を被る…まぁ生きた人の避雷針くらいの程度の認識でいいよ。憑き護の家系は国に振り回される運命で生きてる。

自分がそれだと知ってる家計も今では少ない。母親はそれで酷い目にあったみたい。だから私は今一人でいる。

憑き護にならせないって言ってばいびーしたけどそんなん私を産まないって選択肢選ばない限り無理だよね～」

ウイング「憑き護……あなたは誰かの不幸をかぶったことなどはありますか？」

A「さぁ。あるんじゃない？たしかに不幸だと思ったことは人より少なくはないし人より大きいことだってあったけど

それが憑き護に関係してるなんてわかるわけない。」

思ったのは念能力のことだけだ。
本当に特別な環境。家系で産まれない限り特質系にならないのは私自身で理解済みだ。

知ってる…？そんなんだから国から良い様に使われて良い様にされちゃう裏を。
私は知っちゃったんだ、この仕事をして国に関わって、踏み込んじゃった私は。

憑き護は単なる便利屋だ。
無料の。裏を知らない憑き護は使い捨ての便利屋。