彼は ページ44
纏を覚えたくらいで調子に乗るなよ。
か、
ヒソカが左手を借りて行った理由がわかった気がするな。
左手は確かに私とは意思疎通はしてるし、私の半分には変わりないんだけど、左手自身の意思もあるからあーゆー性格なんだけどね。
纏、かぁ。
キルアとゴンが200階に来て数日。
元々左手を貸して欲しいぐらいの頼みだけだったので翌朝には仕事の準備をしてヒソカの部屋を出た。
密輸人とその関係者を倒しながら情報収集をしていく。
と、今日はここで思わぬ展開が、なんとそこにいた中の1人で一番の情報持ちが私の目の前から逃げ出した。
逃げ足が早いこと……
でも波の人間が念能力者、しかもなんでも屋の大手に勝てるわけないじゃん。
追いかけっこは手こずったがものの15分程度で情報を吐かせ終わりになる。
ウイング「Aさん、長いかも知れませんがお時間よろしいですか？」
A「メガネのお兄さん……別に、今日の仕事は終わりましたしいくらでも。ここだと面倒な人がいますし場所を移しましょう、どこがいいですか？」
ウイング「そうですねぇ…………では私と私の弟子が宿泊している宿にでもしましょう」
A「どうぞどうぞ。ところで私から一ついいですか？」
ウイング「？なんですか？」
A「メルティってなんでも屋だから暗殺でも当然有名。そんな私の帰り血まみれを見て暗殺だと疑った。
私が今朝出るのを絶でつけてましたよね。そして今の今まで私の仕事を見ていた。
そして最後が今
間違いはありませんか？」
ウイング「……バレていましたか、願いを叶える死神、裏ではそう呼ばれていましたね。良くない噂ばかりだったので気になっていたんです。」
A「そうですか。ま、そうでしょうね。そういう事で有名になってしまったのもあるんですから。」
ウイング「念能力はいつから？」
A「念能力がいつ出たのかは分からない。覚え始めたのは6歳頃だと思う。教えてくれたのは前店主のレルア=メルティ。」
ウイング「修行は……どうでしたか」
A「酷いしきつかった。正直今生きてるのも傷が残ってないのも不思議なくらい。でもそれに反するくらいあの人は良い人だった。」
彼はきっと、宿で私の能力について聞いたりするんだろうな。ここで話せないってことは。
だから私は彼に質問を投げる。
彼はやはり……
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作者名：蜜柑 | 作成日時：2018年1月12日 8時
