私は平凡以下…【終わりのセラフ】

平凡19 ページ21

貴方side

『はぁ、はぁ、はぁ………』

どうにか、深夜兄様達から逃げ切った

『(さっきのビルは15階建て、その屋上から落ちればいくら鬼がいても気絶くらいはしてる筈………)』

私は動かしていた足をいったん止めた

『闇梨、闇梨………』

《おう、どうした？》

『これから、これからどうしよう………』

無事に、闇梨を取られずに逃げ切れたけどこの後の事は何も考えてない

《とりあえず、何処かに身を隠さないといけないな、Aが思っている以上に敵は多い、のにさっきかなりの力を使った、俺もう疲れたよ、休みてぇ………》

闇梨はそう言うなり眠ってしまった

『隠れられる場所………』

闇梨の言葉に頷き、何処か隠れられる場所はないかと思い出そうとするが何も浮かばない
よくよく思い出してみれば私はいままであの家と柊家の所有する施設の中だけで生きてきたのだから他の場所を知ってるわけがない

『(どうしよう………)』

どこに行けば良い？闇梨の力を使えない状況じゃ遠くまで行けない、けど近くだときっと暮人兄様に見つかっちゃう…………

『やだ、闇梨とお別れ、したくないよ………』

気がつけば、目から水が溢れてきていた

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