平凡12 ページ14
貴方side
〜とあるビルの上〜
『この建物に本当に来るの？』
真昼姉様の頼まれごとは伝言だった
とある人にとある場所でとある伝言を伝えてほしい、ただそれだけ
《物事を思い通りに進ませるのなんて簡単なことだぜ、特に力のある奴なんかはな》
『ふーん、でも闇梨は思い通りに行ってないよ』
《……、お前を乗っ取るのはやめたんだよ、けどそれ以外はうまくいってる》
『闇梨は何企んでんの？』
《別に、大したことじゃねぇよ、お前を確実に守り切る、それが俺のやりたいこと》
『……本当に？』
《てか、ずっとそうしてるだろ》
まぁ、確かにそうだね
《おっ、来たぜ、あの女の言ったとおりだな》
『うん、行こう』
真昼姉様の伝言、ちゃんと届けないと
私は目的の階を目指して進んでいく
『いた』
私がそう呟けばそこにいた男、一瀬グレンはこちらを向いた
「お前は確かあのときの………」
『真昼姉様から、伝言を預かってきました』
その言葉を聞いたとたん、彼の雰囲気が少し変わった
『京都の吸血鬼の女王に会いに行く、だそうです』
グレン「何故真昼はそれを俺に伝えさせた？」
『知りません、姉様に言われた通りにしただけなので』
グレン「お前は真昼の味方か？」
『いえ』
グレン「なら何故わざわざここに来た？」
『頼まれたので』
正確には交渉の条件がこれだったってだけだけど………
グレン「頼まれたからって味方でもない奴の言うことを聞くか？」
『私は聞いてます』
グレン「まぁいい、お前は暮人の所に連れていく」
連れていってどうするのだろうか？また拷問？
『私、何も吐くこと有りませんよ？』
出来ればこのまま返してほしいのだけれど……
グレン「お前は真昼と接触した、それだけで連れていく理由にはなるだろう」
『……………』
成る程、確かに理由にはなる
《ついてった方がいいぜ、変に監視されたら俺が実体化しにくくなる》
それは、やだな………
『………わかった、ついてく』
私がそう言ったのと同時に一瀬グレンの携帯がなったのだった
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なな - (2022年1月6日 11時) (
レス) @page25 id: 0c7821053f (このIDを非表示/違反報告)
鳴 - めっちゃ面白いです！頑張ってください。更新楽しみにしてます！！ (2019年8月17日 16時) (レス) id: 716cf64b77 (このIDを非表示/違反報告)
マヤ(プロフ) - とっても面白かったです(o^^o)更新楽しみにしてます！ (2019年7月11日 22時) (レス) id: d7a9b15609 (このIDを非表示/違反報告)
クルル - とても面白いです。これからも頑張って下さい。 (2019年4月24日 19時) (レス) id: 262f0ecdd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天下えぃか | 作成日時：2019年4月4日 4時
