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貴方side
〜とある建物の屋上(その日の夜)〜
シノア「あぁ、やっと見つけました」
私が一人屋上でいじけていればシノアがやって来た
シノア「どうやって外に出たんですか?普通は出れないはずなんですけど……」
『シノアだってどうやって出てきたのさ』
シノア「グレン中佐に許可をもらいました」
『………あっそ』
私はプイッとそっぽを向く
シノア「その中佐がすごい心配してましたよ、というわけで帰りましょう」
『何それ、グレンが悪いんだもん!私は悪くないし、て言うかまず私に協調性なんかいらないし』
シノア「優さんでも協調性がついてきましたよ?ということは今の美優さんは優さん以下ですね」
『別にいいよそれでも、優ちゃんは私のお兄ちゃんなんだからそれでも可笑しくはないでしょ、妹よりも兄の方ができるのは普通なことなんだし』
背後でシノアがため息をついたのがわかった
シノア「開き直らないでください、確かに美優さんは一人で何でもできますけど……」
『けど何?』
シノア「一人じゃできないことだってあるじゃないですか」
私が一人でできないこと?
『例えば……?』
シノア「……例えば……戦場だと吸血鬼も武装しますしかもそれがたくさんいる、美優さんも一人では処理できないでしょ?」
『鬼を使えば倒せる』
シノア「吸血鬼の貴族、それも上位のだったら話は変わります」
まぁ、確かにそうかもだけど……
シノア「納得してくれました?だから協調性がいるんです、吸血鬼に殺されないための、だからまずは団体行動ができるようになってください、中佐からの命令のとき以外はチームで動くんですから」
『………わかったよ』
私は仕方なく頷いた
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作者名:天下えぃか | 作成日時:2017年3月6日 2時