籠の中の少女【終わりのセラフ】 (ページ16)

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貴方side

『原宿か、いったことないなぁ～』

まぁ世界は崩壊しちゃってるから何もないんだろうけど………

与一「あ、原宿駅だ」

確かにそこにはボロボロになった原宿駅があった

『(てことはもうすぐつくのかな？)』

「きゃぁぁぁぁぁ！助けてぇ！！」

突然、少女のものと思われる悲鳴が聞こえてくる

『ヨハネの四騎士……』

少女の後ろには少女を追いかけるヨハネの四騎士がいる

『なんだ、いきなりおでましな感じなの？』

きっとこれは、ううん、まちがいなくこれは吸血鬼の罠だ、飛び込んでいけば死ぬだろう

【お前は死なないだろ】

『ははっそうだね、でもちょっと黙っててくれる？黒竜』

黒竜【俺は最近戦闘不足で死にそうなんだよ、だから俺に切らせろ！！】

『何それ、黒竜は鬼だから死なないじゃん』

黒竜【いや、そうなんだけどよ………って、あーあ、お前と話してるうちに優にとられたじゃねぇかよ】

『へ？』

目を開けてヨハネの四騎士がいた方を見れば確かに優ちゃんが女の子を助けていた

『(あれで協調性があるって判断されるんだからグレンの評価は絶対におかしい気がするんだよね……)』

そう思いながらも私は大鎌を出す

『おいで黒竜、そんでもってあのヨハネの四騎士倒してきていいよ、ただし仲間には当てないでよ』

私がそう命令すれば黒竜は嬉しそうに笑って具現化しヨハネの四騎士に食らいついていった