あのね、本当はもっと………【僕のヒーローアカデミア】

あのね1 ページ3

貴方side

"キーンコーンカーンコーン"

チャイムと共にその日1日の授業が全て終わり周囲がうるさくなる

『(あぁ、やっとHRまで終わった………？)』

うつ伏せになっていた体を起こして大きく延びをする

『あー、ダル』

教室には既に半分ほどの生徒しか残っていなくてその生徒達もきっとすぐに教室からいなくなるだろう

担任「緑谷、お前この後職員室来いな」

『は？』

担任が目の前まできたかと思えばそんなことを言い出し思わずすっとんきょうな声が出た

担任「ほら、お前進路希望調査白紙で出しただろ？もう10月だからな、流石に進路決まってないのは不味いだろう、そう言うわけだ職員室に行くぞ」

そう言われ私は拒否する暇もなく職員室へと強制連行された

〜職員室〜

担任「それで、せめて何か漠然とでもいいから将来どうなりたいかとか決まってないのか？」

『いや、全然』

職員室にきて15分話が全く進まないからか担任は少し参ったと言うような表情をしていた

『(つっても、本当に進路なんて考えたこと無いし、特にこうなりたいとかも全く無いしね)別に、もうそこら辺の近場の高校でいいですよ』

担任「はぁ………、お前、普段の態度はまぁもう仕方がないとして頭だけはいいんだからもう少しレベルの高い高校目指そうとは思わないのか？」

『全く』

担任「あー…………、そういやお前の兄は雄英のヒーロー科志望だったな、お前もどうだ？成績もいいからお前なら受かるだろう」

ヒーロー、か………

『興味ないです』

担任「お前なぁ、そう言ってたら進路決まらないだろう？」

けど、興味ないものは興味ないんだから仕方がないだろう
結局その日、2時間ほど話したが私の進路が決まることはなかった

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