ビビりで臆病のアサシンは 3 【暗殺教室】 (ページ30)

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黙って正座ページ30

『..........説明しやがれタコ』

「あ°っ...Aさんの口が達者に」

『は？』

「すみません、殺さないでください」

『貴方は暗殺対象(ターゲット)なんですよッッ！』

なぜこういうことになっているのかというと
それは数分前へ遡る

お昼ごはんの準備をしようと食材を切っている時だった

なんか奥からガタガタって音がしたんだよ
もちろんそれにビビって包丁を落とすじゃん
その落とした包丁の音にもびびるのよ

幸い包丁は私に当たらなかったから怪我はなかったけど

音のする方へ、ビクビク足を震わせながら向かったら
両親の部屋に行くにつれ、その音は次第に大きくなる

私はさっき落とした包丁を装備しながら、
両親の部屋のドアノブを回した

んで、ドアを開けたら黄色いタコが
家宝である家族のアルバムに手を出していやがったのだ

なんなんこいつ。

とっさにナイフ投げたよね

『チッ、殺せんせーが居るなら対先生用ナイフ持っていればよかった』

「初の単独での暗殺の試みですね！」

『黙って正座』

「はい」

『先生の罪は2つ。
1、不法侵入
2、私物損害

これ、烏間先生に言っても良いんですかねぇ』

「申し訳ありませんでした」

...もういいよ、許してやるよ
私は寛大なる心の広さの持ち主だからな

感謝しろよ、変態教師

『何か用ですか？;』

「ええ、夏休み最後皆さんと一緒に夏祭りに行きたいのです」

『ほえー...夏祭り』

「生徒皆さんを誘ってるんですが、なかなか集まらず
Aさん、一緒に行きませんか？」

今日は特に何もやることはなかったし

いっかな

『分かりました、行ってあげます』

「上からの態度『ん？』...なんでもありません

では、お待ちしていますね」

そして、ビュンとマッハ20で窓から飛び立った変態教師

『浴衣...は、別にいいよね
需要ないし』

普段着で夏祭りに行こうとした

そう、行こうとしたんだ

けたたましく私のスマホが鳴り始まるまでは