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不意打ち ページ26

周りに誰も居ない2人だけの空間




漣の音が心を癒してくれる















『あの、カルマくん』

「...茶倉ちゃん、おはよ」

『え、お、おはようございます』










夕日が差し掛かってる今におはよう、なんておかしいけどね



赤髪が小さな風でなびいてる

チラ見えする綺麗な顔は、やっぱいつ見てもドキドキする







...酷く認めたくないけど。
















「...無事でよかったよ」

『こ、こっちのセリフですよ;

さっき殺せんせーや渚くん達から詳しい話は聞きました


ほんと、お疲れ様です』


「...ん」
















...さっきから空気が重い;


普段のカルマくんなら出会いがしら私にちょっかいをかけるか脅かすのに


今の彼は私と目を合わさず、海へと溶けていく日をずっと眺めてる







しばらく沈黙が続くもんだから
意を決して、私の方から話を切り出した















『あ、あの、カルマくん』

「んー?なにー?」

『その、えっと...カルマくんは何も気を病むことはありませんよ』





「...」




目を瞑り、できる限り彼が重く感じないように




精一杯伝える












『あの時は私が勝手にカルマくんの分を飲んだんですし
カルマくんのせいなんかじゃないです
むしろ私というか...っていうか悪いのはアタオカですよアタオカ!!

アイツが始めたんですから!ほんっとアホですよね
意味わかんねぇ、つかアイツ精神大丈夫かよ?いや、大丈夫じゃねぇや...えっと、だから、!』



















っ!?



















ふにっとした柔らかい感触




それは甘いマシュマロを口に付けたような



















...いや、そんな甘いだけで済むようなもんじゃない


















酷く、ほろ苦く

けれど甘酸っぱさも、目を見開いた時に私を射止める眼差しから感じたのだ



















「...ごめん」

『.......う、ううん』

















気づいたら温もりは離れていって
真夏なのに、さらに暑さが増していく



















『けど...』

「うん」

『な、なんでちゅー...したの?』

「...そ、れは」







『せき、にん...とってよ』

「...ッ」















ごめんカルマくん
困らせるつもりは無いんだけど、生理現象かな





涙が止まらないんだよね



















...........ウソ。

ちょっとは困らせたいかも。

歯車が動き出す、歪な方向へ→←心の準備



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設定タグ:暗殺教室 , 赤羽業 , 磯貝悠馬   
作品ジャンル:アニメ
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結衣 - 更新楽しみに待ってます! (5月2日 16時) (レス) @page37 id: 513146489b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こてん | 作成日時:2024年2月4日 1時

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