人間不信な君は……【赤羽カルマ】 (ページ9)

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過去4＆現在ページ9

烏間side

あれから1週間

カルマ君は来なかった

《ずっと信じてるよお兄さんﾆｺｯ》

っ…ああ…そうか

俺は信用されてたんだな

鵜飼「あの大丈夫ですか？」

烏間「嗚呼…少しお願いがあるんだが」

鵜飼「え？」

烏間「調べてくれ＿＿」

鵜飼「わ、分かりました！」

カルマ君の家に行くか…

俺には何も出来ない

そばに居ることしか

あの出会いが

出会った時からどうしたらよかった？

そこで俺にできたことはあったはずだ

烏間「…開けろ」

「は？」

烏間「(蹴る)カルマ君は何処だ!!」

「遅っﾊﾊｯ2階だよ～」

烏間「ﾁｯ!!」

「おいなんでお前はあいつをそこまで助ける？」

烏間「大切だからだ!!お前は狂ってる何故そこまでする!!」

「あいつはただの玩具だ俺の言うことだけ聞いてればいいんだよ」

烏間「これ以上手を出すな!!そしたらお前を警察に突き出す、5年間俺は見てきた!!でもカルマ君は何も言わなかった苦しいとか言わなかった何故か分かるか？お前を信じていたからだっ!!…」

「ふん」

なんなんだこいつは…

烏間「開ける)カルマ君！」

カルマ「烏間さん…」

烏間「遅くなってごめんな」

カルマ「信じてたよお兄さんが来るの…ずっと待ってた」

烏間「…ごめんな…行こう俺の家に来い」

カルマ「いやだ外に行くのが怖い」

烏間「え…？」

カルマ「大人は嫌いだ」

烏間「…か…る…まくん？」

俺が来た時には

もう絶望感の顔をしていた

どこを見ているのかもわからない

どうして…

俺が来るのが遅かったから？

俺が…助けに行かなかったから？

なぁ…教えてくれよ

カルマ「お兄さんはそばに居てくれるよね？」

烏間「…」

出会った時の目…

そうか

この子は愛情を知らないんだ

烏間「…おうお前は俺の大切な人だ、ずっとそばに居るぞ泣いてもいいんだいつだって俺は受け止める」

カルマ「っ!!お兄さん…っ…ぅ…」

烏間「我慢しなくていい俺の前ではなんでも言え」

カルマ「怖かった…苦しかったっ…嫌だった全部全部大嫌いだった…俺…お兄さんに出会えてよかった」

烏間「!!嗚呼…俺もだ」

＿＿＿＿

烏間「これが全てだ」

渚「…」

カルマ「なんで泣いてるの？」

杉野「え？」

カルマ「大丈夫だよ俺まだ死なないから」

渚「悲しいからだよ」

烏間「…」

渚「カルマ君にこんな過去があったなんて知らなかったし…何も知らないで声をかけてたから」

カルマ「大丈夫だよみんなのこと大好きだから」

渚「ありがと」